これが“このマンガがすごい! 2012年”男編2位の面白さ!

更新日:2012/6/15

グラゼニ 〈01〉

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:アダチケイジ 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

皆さんは野球をご覧になりますか? 多くのスター選手が国内外で活躍している姿を見るのはすごくうれしいですよね。日本の野球は世界を相手に優勝したり、多くの選手が本場メジャーリーグで活躍したりしていて素晴らしいと思います。

さて、今回紹介するのは「グラゼニ」です。この作品“このマンガがすごい! 2012年”男編で第2位を獲得した作品なのです!

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主人公は凡田夏之介。プロ野球選手で、中継ぎ投手をやっています。夏之介はその試合で自分が対戦するだろう相手を調べるのですが、その調べ方が何ともユニーク。なんと、年棒です! 夏之介は1800万円をもらう選手なのですが、自分より相手の年棒が高いか低いかが重要なポイントとなるのです。プロとして働く以上、自分より相手の年棒が低い選手には負けられない、年棒の高い選手を打ち取って評価されるという厳しい世界に身を置いているのです。そのことから“グラウンドには銭が埋まっている”つまり「グラゼニ」となるのです。

野球の漫画は今までに多くの作品が世に出てきましたが、ここまでリアルに描かれた作品はなかなかなかったのではないでしょうか。例えば、プロ野球って一軍・二軍に分かれていますよね。選手にどんな事情があろうと、結果を残せなければ二軍に落とされる。夏之介も当然そういう“崖っぷち”選手と対戦するのですが、その時の心理描写がよく描かれていて、プロの世界の厳しさを物語っています。

普段テレビ中継などで見ているだけでは知る事のできない舞台の裏側、選手の裏側を感じられ、さらに中継ぎ投手ならではの苦悩や実態を読み取れるこの「グラゼニ」は野球がよく分からない方でも楽しく読んでいたける作品だと思います!


夏之介の重要チェックポイントは年棒

その年棒で相手を判断

活躍次第で年棒が変わる世界

プロの世界の冷酷な部分

中継ぎ投手ならではの厳しさ (C)アダチケイジ・森高夕次/講談社