「出会いがない」と嘆く人が知らぬ間に逃しているこれだけのチャンス

恋愛・結婚

公開日:2020/7/1

『恋ができない40代が運命の恋人を見つける17の方法 LOVE RULES』(浅見悦子/主婦の友社)

「結婚したいがいい出会いがない」「そもそも周囲に異性がいない」…そうグチる人があなたの周囲にいないだろうか?

50歳、シングルのままあと50年生きるかもしれない

 よく、「モテる人は駆け引きと見極めが上手い」と言われる。相手が自分に惚れたのを確認してから、自分も相手を好きになるのだそうだ。

 やっかいなのは、恋愛を始めるための恋愛センサーは、ひとたび恋愛シーンから退場すると位置がよくわからなくなる点だ。周囲に異性がいないとグチる人は、センサーがオフなので異性の姿が見えていない場合もあるだろう。

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 このようにスイッチのありかを見失った40代男女に手に取ってもらいたいのが、浅見悦子氏著『恋ができない40代が運命の恋人を見つける17の方法 LOVE RULES』(主婦の友社)だ。

 本書はその名の通り、恋愛から遠ざかり、特に結婚したいわけでもなかった著者が、40代半ばにふと婚活を始めるドキュメンタリーで、ウェブメディア「OTONA SALONE」で人気の連載「40代編集長の婚活記」からの2冊目の書籍化である。

 婚活のきっかけは老後の不安だったと述べる著者“編集長アサミ”は、雑誌やウェブの編集長を歴任したバリキャリ。ある程度の収入もあるが故に、これまでの人生の中で結婚以前に恋愛のモチベーションすら高まらなかったという。

 現在も週に1回の連載で、自分の婚活を報告している著者は、誰かと出会い、何かを感じ、そのたび自分のあり方を見つめなおし続けてきた。その4年あまりの経緯と結論が本書では「17のルール」として語られる。

4年かけてたどりついた結論は「普通が幸せではない」

 17のルールは大きくマインドと行動に分かれる。

 ルールの1番めは「『いい年をして』という考え方をやめる」。そして17番めは「何よりも『自信を持つこと』」。これらはどちらもマインドのルールだ。

 どうだろう、「4年もかけた割に、案外と普通のことを言っている…?」という感想を持ちはしないだろうか?

 そう、普通のことなのだ。恋愛は生活の一部、日常のことなのだから、「自分にとって無理なこと」が成功するわけがない。他のルールについてはぜひ本書で確認していただきたい。

 約4年もかけてそんなシンプルなルールを導き出した結果、アサミは「フツーに結婚することが私にとっては幸せとはかぎらないという結論に至りました」と述べる。

 この原稿を書いている私は、実は2回結婚し、2回目に現在進行形で失敗している。今後もう結婚という形式をとりたいとも思っていない。

「結婚=幸福ではない」ことを体現している私が本書から得た教訓は、「いま」「自分」以外の評価軸を人生から捨てるべしということだった。

 アサミは結局、「いま」「自分」の幸福度を基軸にすべしという、まるで禅のような人生の基本に立ち返った。よそはよそ、うちはうち。他人から見てステキでいる必要なんてないのだ。

その婚活、本当に自分の意思ですか?

 もしもあなたが「親に言われて」「結婚していないことが負い目になって」「老後が不安で」「金銭の問題で」「介護の人手が」など「外的要因」で婚活をしているのならば、もしかして、これからの定型のない時代に幸福な結婚へと進むのは難しいかもしれない。うしろ3つはそれ単体でシビアな問題だが、コロナ後の現在、それは社会が何らかの形で助けるべきことだろう。

 そうではなく、「いま自分の人生を自分の力で楽しむために」パートナーがいてほしいと思うのならば、どれだけの事情を抱えていようと出会いは向こうからやってくる。

 なぜなら、9年も恋愛していなかったアサミが、これら17のルールを実践することで恋を始めることができたからだ。道のりは長いが、決してへこたれてはいない。なぜなら、アサミは自分の人生を自分で選んだ、自己決定感を持っているからだ。

 あなたが抱える問題を自分の中だけで解決しようと抱え込まず、ぜひ社会にシェアしてもらいたい。書籍発売を記念して浅見悦子氏のオンライントークショーが開催されるそうだ。婚活裏話や婚活Q&Aなど、気になる方は、「OTONA SALONE」をチェックして参加してみてはどうだろう。