歴史を超越した、世紀末救世主なナポレオンの生涯
更新日:2012/6/19
ナポレオン ―獅子の時代― 1
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 少年画報社 |
ジャンル:コミック | 購入元:電子貸本Renta! |
著者名:長谷川哲也 | 価格:105円 |
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199X年、地球は核の炎につつまれた…。だが、人類は死に絶えてはいなかった…。
とナレーションが入りそうですが、舞台は17世紀。かの有名なナポレオンの生涯を描いた漫画です。残念ながら、モヒカンのマッチョや、トゲトゲの肩アーマー、バギーなどは登場しません(似たようなのは出ます)。
ざっくりと要約すると、『花の慶次』のナポレオン版です(!?)。
登場する人物はすべて実在の人物でありますが、筋骨隆々、汗くさそうで、眉毛も濃い。加えて、かなり自由な解釈のもとにキャラクターが造形されています。必ずしも史実通りの展開ではありませんが、型破りだからこそおもしろい。単に、ナポレオンという人物に思いを馳せるだけではなく、超展開や、下手をすればムチャクチャな描写で歴史をヒョイッと飛び越えていくところが本作の醍醐味なのです。
伝記漫画と言うよりは、史実をモチーフにしたオリジナル漫画、というべきですね。
第一巻から、ゼロ距離で大砲ぶっ放して、敵を木っ端微塵にしたりと、かなり飛ばし気味の展開が相次ぎますが、気づけば完全に向こうのペース。セリフ回しなども、世紀末のソレで、漢の敏感な所を絶妙にくすぐってきます(時々、こいつら本当にフランス人なの…? と我に返ることもあります)。
ただ、残念な事がひとつ。
…女子が全然いないのです。
いや、何人かは登場するのですが、ええと、なんというか…、シンとかレイが女装したような…。
「否! 女人など不要! 17世紀末は漢の世界、漢の世紀である!」
そ、そこをなんとか…。
妖星を司るあの方ではない
複雑な合戦の様子ですが、とてもわかりやすく描写されています
聖水の儀を執り行う皇帝閣下