夏バテ対策にも最適。冷たくて美味しい麺ばかりを集めてみました! 【作ってみた】

暮らし

公開日:2020/7/18

『冷たい麺の本』(みないきぬこ/エイ出版社)

 梅雨が明ければ、本格的な夏がやってくる。暑くなると、外でただじっとしているだけ、歩いているだけでも体力が奪われ、帰宅時にはクタクタ…なんて日も。でも今は体力が落ちて免疫力が下がるようなことは特に避けたいご時世。そのためには、ちゃんとした食事が欠かせない。
 
 そこで活用したいのが、『冷たい麺の本』(みないきぬこ/エイ出版社)。本書はそうめん、うどん、そば、中華麺、パスタ、フォーといったさまざまな冷たい麺料理、そして麺の茹で方や基本のつゆの作り方などをわかりやすく紹介するレシピ本。麺と一緒に野菜や肉をしっかり取り入れることで、無理なく体をいたわることができる。筆者も夏が苦手で毎年夏バテしがちなので、早速本書のレシピを見ながら作ってみることにした。

涼し気な見た目がうれしい!「翡翠そうめん」(本書42~43ページ)


 1つめは、グリーンが涼しげな「翡翠そうめん」。鶏むね肉に下味をつけ、片栗粉をまぶして茹でたもの、きゅうりのすりおろしと角切りを混ぜたもの、なすの皮をむき、電子レンジで加熱して角切りにしたもの、千切りにした青じそを作っておく。そうめんを茹でて氷水で冷やし、水けを切って器に盛り付け、作っておいた具を乗せれば完成。

 きゅうりやなすといった清涼感のある野菜を組み合わせることで、スッと爽やかな風味が鼻に抜ける、この季節にぴったりな味わいに。鶏肉も、片栗粉をまぶしていることで舌触りが良く、つるっと口に入ってくる。まさに夏のためにあるような1品。

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かりかりじゃこのパンチのある味がいい!「おろしじゃこうどん」(本書54ページ)


 2つめは、かりかりじゃこで食欲が刺激される「おろしじゃこうどん」。ちりめんじゃこ、赤唐辛子、にんにくのみじん切りを油で炒め、青じその粗みじんを加えたものを作っておく。冷凍うどんを電子レンジで加熱し、氷水で粗熱を取って水けを切り器に盛り付け、大根おろし、作っておいたかりかりじゃこ、醤油、万能ねぎをかければ完成。

 にんにくと青じその効いたパンチのある味わいのじゃこに大根おろしのみずみずしさ、醤油が合わさり、いくらでも食べてしまいそうなほどのおいしさ…! 少しレモンを絞っても合いそうだ。このかりかりじゃこは、作り置きしておくといろんな料理に使えて便利そう。

豆乳と味噌のこっくりとした味が体に沁みる「豆乳汁麺」(本書73ページ)


 最後は、まろやかさとピリッと感がうれしい「豆乳汁麺」。中華麺と牛肉を茹で、ざるに上げて冷ましておく。器に麺を盛り付け、牛肉、千切りにした大根、パプリカ、青じそをのせて、味噌、濃縮つゆ、豆乳を合わせたもの、ラー油をかければ完成。

 牛肉は少し前に冷蔵庫から出しておき、茹ですぎず火が通り切る直前に上げて余熱で火を通すのがやわらかく仕上げるコツ。豆乳と味噌を混ぜ合わせ、濃縮つゆで味をまとめ上げているので、こっくりとしていながらまとまった味わい。シャキシャキとした野菜もたっぷりなので、サラダ感覚を味わえるのも魅力的だ。

 どのレシピも冷たく仕上げるからこそ味わえる食材の食感、麺の強いコシが心地よく、「もっと食べたい!」という気持ちにしてくれるものばかり。夏は暑さで食欲がなくなりがちなので、こういった食べやすい、それでいて栄養もきちんと摂れる食事をうまく取り入れていくことが大切。今年の夏は、この『冷たい麺の本』でおいしく夏バテを防いで楽しい時間を過ごしたい。

調理、文=水音(月乃雫)

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