部下を持つ方すべてに、リーダーシップの基本が学べる松下幸之助の1冊
更新日:2012/6/20
この春昇進や異動し、新しい部下をもった方も多いのではないでしょうか? たった一人の部下でも、部下は部下。上司としてはリーダーシップがすべての場面で必要になってきます。部下が一人でも十人でも、リーダーシップのスキルやノウハウはかわらないはずです。上司として部下をどう育てるか、どうすれば働いてくれるか悩んでいる方もたくさんいるはずです。
この本には、リーダーシップの原理原則が書いてあり基礎を勉強できます。Yoko-sanがこの本でそうだなあと共感したのは「見識を持つ」ということです。ちょっと引用しますと…、
「ともかく人間というものは、ものごとを数の大小や力の強弱といったことで判断しがちである。~(中略)~しかし、それはいわば小事についていえることである。大事を決するにあたってはそうした利害、損得といったものを超越し、何が正しいかということで判断しなくては事をあやまってしまう。それができるということが指導者としての見識であろう」
と源頼朝の事例をあげて、解説しています。正しい見識を持つことによって、部下がついてくるリーダーになる。ひと言でいうと、当たり前のようですが、自分の上司が自分に対して求めることは、必ずしもそうではなかったり、むしろ逆のことを求めたりします。そのときに、上手にかわしたり、反対したりすることは勇気のいることです。または上司の言っていることが結果的に正しいと思えば、部下に対して違う言葉で上司の意思を翻訳して話をしてあげられるか? これも大変なことです。そのときに、『見識をもつ』ことをベースに、自分の意見を入れて翻訳できるか? これが組織のミドルに求められていることではないでしょうか?
上司の意見をそのままストレートに「上がいっているんだからしょうがないだろう」と伝えるミドルは情けないものです。いろいろな場面で判断に迷った時、いつでも見れるよう携帯しておくのにいい本です。
長尾為景から晴景の代に変わると、とたんに国が乱れました。リーダーは大切です
ある企業の従業員満足度はそこの部門長のリーダーシップに左右されることがわかっています!
指導者には命をかけて事に当たるほどの心境が必要と説いています
派閥があるのは人間なので当たり前で、それを前提にどのように組織を運営していくかなど、リアリズムを説いています
※画面写真は電子文庫パブリのものです