打倒「コロナうつ」!おこもり生活の不安がスーッと軽くなる超簡単な3つのテクニック

暮らし

公開日:2020/8/27

1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ
『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(鹿目将至:著、鳥居りんこ:取材・文/双葉社)

 コロナ禍で思うように遠出ができない日々が続いている。会いたい人に会えない。テレビをつけても、暗いニュースばかり。家に閉じこもっていると、どうしても気分が塞ぎ込んでしまう。たとえ新型コロナウイルスを予防できたとしても、「コロナうつ」になってしまうのでは。そんな不安を抱えている人は決して少なくはないはずだ。

 そんな人にオススメしたいのが、愛知県松崎病院 精神科医・鹿目将至先生による『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(双葉社)だ。この本は、おこもり生活の不安が軽くなる39のテクニックを教えてくれる。その方法は、どれもすぐに実践できるものばかり。ほんの少しだけその方法をご紹介するとしよう。

不安を感じた夜は、布団の上で大の字に

 一日のうちで、特に孤独を感じやすいのは、夜だろう。不安に押し潰されそうになったら、布団の上で大の字に寝そべってみてほしい。すると、気持ちが自然とリラックスできるのだという。これは、ヨガの「屍のポーズ」と同じ格好。魂が抜けたように全身を脱力させる究極のリラックスポーズなのだ。これだけで血液を全身にめぐらせることができ、同時に、筋肉、内臓、神経を休めることができる。ただ、気持ちがよくて寝落ちしてしまうのが難点。変な時間に眠ってしまわないように注意しつつ試してみてほしい。

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膝をよしよし、自分をよしよし

 今、スージングタッチと呼ばれ注目されているセルフケア法がある。それは、自分の体を自分自身で優しく撫でること。場所は自分がしっくりくるところならどこでも良いが、鹿目先生がオススメしているのは、膝から足先にかけてを撫でることだ。椅子に座ったままでも、体育座りでもOK。膝頭を手のひらで包み、そのまま10秒ほどゆっくり撫でる。そこからふくらはぎを足先から心臓のほうに向かって、優しく撫で上げる。心地よさがじんわり湧き上がってきたら、幸せホルモン・オキシトシンが出ている証拠。自分のぬくもりで自分自身を手当てしてあげよう。

自己肯定感は「花丸手帳」で

 幼稚園や保育園の頃、ノートにご褒美シールを貼ってもらったことはないだろうか。あの時のように、簡単なことでも達成したら、自分を褒めてあげるようにしよう。「今日やるべきリスト」のどれかを実行できたら、盛大な花丸を書き込んで自分を褒める。仕事の報告書を提出できたら、花丸。クリーニング屋に行くことも、任務遂行で花丸。心の電池が切れそうになった時、花丸手帳を見返すと、自然と自分に自信が取り戻せる。面倒だという人は、1週間単位で何となく振り返り、アバウトに花丸をつけるだけでも、効果あり。あなたはもっと自分自身を褒めてあげて良いはずなのだ。

 その他にも、「起きたら窓を開け太陽光を」「四の五の言わずに『肉』を食べよう」など、すぐにでも実践できそうな健康法がたくさん。「なんだか最近気分が落ち込みがち」という人はこの本に書かれた方法を試してみてはいかがだろうか。あなたはもっと自分を甘やかしていい。簡単な心がけで、気持ちがうんとラクになるに違いない。

文=アサトーミナミ