今のままでは個人情報ダダ漏れ? フェイスブックを安全に使う方法とは?

更新日:2012/6/27

フェイスブックが危ない

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 文藝春秋
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:守屋英一 価格:734円

※最新の価格はストアでご確認ください。

本書によると“フェイスブックの「友達」は150人に絞る”のが良いそうです。個人的な話で恐縮ですが、私自身は2010年10月にフェイスブックを使い始めて、現在の友達数は266人であります。特にトラブルもなければ嫌な思いをしたこともなく、快適にフェイスブックを使っているわけで、「また極端なことを仰る…」と若干の疑問を抱きつつ、本書を読み始めたのでした。結論から申し上げると内容は極めて真っ当。読んでおいて損はないというのが正直な感想です。

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この「フェイスブックが危ない」の著者である守屋英一氏は、日本IBMに勤める情報セキュリティの専門家です。その専門家としての知見とともに、数々の調査データや事例、加えてフェイスブックのユーザーでもある本人の実体験が書かれており、フェイスブックを安全に使う方法が非常に分かりやすくまとめられているのが本書の特長といえます。

すでに使っている方はご存じだと思いますが、フェイスブックは実名での登録が原則、かつ初期設定で登録情報や書き込み等はすべて「公開」となっています。つまり、他のフェイスブックユーザー全員が、それらの情報を閲覧することができるということです。公開範囲の設定方法などは本書にも詳しく書かれていますので、ご自身の設定に不安のある方は本書を片手にチェックしてみることをおすすめします。

上記の他にも、「フェイスブックは不倫の温床!?」「特定の人からのアクセスを禁止する方法」「フェイスブックはなりすましの舞台」など、非常に気になるトピックが網羅されています。

とかく便利な面ばかりが強調されがちなフェイスブックですが、その裏にある危険性と対策についても熟知しておきたいものですよね。「フェイスブックの何が危ないの?」とボンヤリしている方にこそ、ぜひ読んでいただきたいと思います。


フェイスブックでの個人情報公開に対して、不安があるという人の割合は増加している

ストーカー被害では、交際ステータスが悪用されているケースが多いとのこと。そういえば、見ず知らずの男性から友達申請が届いて困っていた私の友人も、その対策として交際ステータスを「婚約中」に変更していたっけ…

米国で行われた調査によると、離婚した夫婦の約25%が離婚原因のひとつとしてフェイスブックを挙げている

スパムアプリにご用心!

友達のプライバシー設定が「公開」だと、友達の投稿に対するコメントは誰にでも閲覧できる状態に

ヒトが個人的な情報を公の場にさらすそもそもの理由とは?

1日あたり10億を超えるフェイスブックへのログインのうち、アカウント乗っ取りによるログインは0.06%(60万件)も!

アカウントを持っていなくても、別人がその人になりすまして登録する可能性もある

20~30代前半女性のプライバシー保護意識はそれほど高くない模様

「フェイスブックの友達は150人」の根拠も書かれている