「半沢直樹」原作改編の“サプライズ”に原作ファンも手放しで大歓喜する理由! 銀行版アベンジャーズの結成は…

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公開日:2020/9/5

『日曜劇場半沢直樹 公式ブック』(講談社:編/講談社)

 俳優の堺雅人が主演を務めるドラマ「半沢直樹」(TBS系)の第7話が、8月30日に放送された。原作をアレンジした展開が起こり、原作ファンからは驚きの声があがっている。
 
 第7話では、帝国航空の立て直しをめぐる、政府と東京中央銀行の戦いがさらに過熱。政府の要求する500億の債権放棄を拒否したい半沢(堺)だが、東京中央銀行内に潜んでいた裏切り者・紀本(段田安則)は、役員会で債権放棄を受け入れるよう主張する。「銀行員生命をかけようと思います」とまで言い出すと、役員たちは紀本の迫力に押されて同調してしまう。なんとかこれを拒否したい半沢は、もし、帝国航空メインバンクの開投銀(開発投資銀行)が、債権放棄に反対をした場合、東京中央銀行もそれに準ずる、という条件を取り付けるのだった。
 
 しかし、開投銀は政府系の銀行であるため、債権放棄は絶望的。そんな状況のまま、白井大臣(江口のりこ)らが銀行団を集めて合同報告会を開くことになった。

帝国航空の立て直しは政府案が押し通されてしまうのか…?

 白井大臣は全銀行が債権放棄を受け入れるはずと自信満々の様子だったが、初めに口を開いた大東京銀行の担当員は「主力および、準主力銀行の決定に従わせていただきます!」と、恐怖で震えながらも高らかに叫んだ。まさかの回答に場内がざわつくが、続いての白水銀行も「主力および 準主力銀行の対応に準ずることといたします」と回答する。

 その後、東京首都銀行、関西シティ銀行も同様の意見を述べ、準主力銀行である東京中央銀行の半沢は「債権放棄を拒絶します!」と力強く宣言。主力銀行の開投銀の谷川(西田尚美)も債権放棄を拒絶し、銀行団は一致団結して政府に歯向かうのだった。

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 視聴者からはこの光景に、「銀行版のアベンジャーズ」のようだと歓喜する声があがっているが、この展開は実は原作では少し異なる。この合同報告会で、最初に回答した大東京銀行は、債権放棄を受け入れていたのだ。

 一致団結というアレンジをしたドラマに対し、原作読者からは「大東京銀行が債権放棄した原作を知ってるからこそ、観ていてめっちゃシビれた」「大東京銀行原作では債権放棄したのになんか裏切られた(笑) かっこいいやん。原作ファンは大きくいい意味で裏切られた」「原作では確か、大東京銀行だけ債権放棄を決定していたよね。それがあの決死の抵抗と迫真の演技に生まれ変わるとは」「小説だと大東京銀行は与信額が少なく、素直に債権放棄してたんよなあ。でも銀行団が一致団結しタスクフォースに立ち向かうのは見ていて気持ちが良かった」といった称賛の声があがっている。

 ドラマ版は、原作ファンも大いに楽しめる内容になっているようで、この先の展開もますます見逃せない。

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