バスガイドが教えてくれる、「青春は永遠」だと!

小説・エッセイ

2012/7/2

ある日、アヒルバス

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 実業之日本社
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:山本幸久 価格:648円

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青春って決して10代の頃の特権ではないんだ。いくつになっても青春の中を駆け抜けているのかな、そう思える本です。この小説は、アヒルバス入社5年目の観光バスガイド・高松秀子(通称デコ)の奮闘を描いた青春小説。ツアーでわがままな客に振り回されながらも仕事をこなす毎日。新人バスガイドの研修中に同期のガイドに「革命」を持ちかけられたり、ある事件に巻き込まれたり…。展開もハラハラドキドキで読み応え十分!

私は主人公である高松秀子(通称デコ)のキャラクターにはまりました! 口がちょっと悪かったり飲み過ぎて失敗をしたり抜けているところもあるんだけど、でも芯が強く素直で真っ直ぐ。デコの喜怒哀楽に共感しながら、ぐんぐん物語に引き込まれていきました。

本編だけでなく、書下ろし作品の「リアルデコ」もいいんです!
デコが慕う三原先輩という人物の目線から書かれたお話なのですが、読んでいる時に、私自身も大好きな先輩の顔を思い浮かべていました。大学時代のスポーツ新聞愛好会の先輩で同じ女性です。その先輩とご飯を食べながら新聞について熱く語った夜、一緒に緊張しながら取材に行ったあの日、あの時に感じた気持ちがまだ温かく残っているんですよね。デコと三原先輩のやり取りに、自分とその先輩が重なって、胸がじんわり熱くなりました。最後に三原先輩がいうんです。「デコとの思い出がまたひとつできる。これを糧にあたしはまた明日からがんばろう」と。この言葉にぐっときてうるっときました。

誰かとの思い出、誰かの存在があるから明日もがんばろう!って力が湧き上がる。つらかったり泣いたりすることもあるけど、大丈夫、頑張れるんだって。最近そんな感情をどこかに置き忘れていた気がします。この本を読んでキラキラ輝く気持ちを取り戻して、明日もまたがんばりましょう!


アイスのピノをガイドする場面も!デコがオリジナルのセリフで東京をガイドする場面も見所です☆

三原先輩がデコとのやり取りを回想しているシーン。自分も先輩との思い出にしばらく浸ってしましました

1 番心に響いた言葉。何気ない日常でも生きるって力がいる。その力がぐっと湧いてきました