注目のエピソードが満載。Facebookマーク・ザッカーバーグの成長ものがたり

ビジネス・社会・経済

2012/7/3

フェイスブックをつくったザッカーバーグの仕事術

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 幻冬舎
ジャンル:ビジネス・社会・経済 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:桑原晃弥 価格:925円

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結論からいうと、この本は「仕事術」ではないと思います。
「受け取ったメールは24時間以内に返信」とか、「会議は1時間以内に終わらせる」とか、「3色ボールペンをうまいこと使う」とか、「打合せでメモはとらない」とか、あんまりいい例が思いつきませんが、「仕事術」というと、こんな風なものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ですが、あのFacebook社CEOのマーク・ザッカーバーグの仕事術ならば、とんでもない「仕事術」に違いない! と思って読み進めても、本書にはそういった「仕事術」は出てきません。そもそも、著者自身がザッカーバーグにインタビューをしたわけでも、実際にその仕事の現場に密着したわけではなさそうですし、そういった期待は持ってはいけません。

では、この本はどんな本なのか。
一言でいえば、「ザッカーバーグ伝」です。このまま漫画にしたら「現代世界の偉人伝」として学校の図書館に置けそうな雰囲気。きっと人気も出るでしょう。それだけ刺激的なエピソードが満載です。著者は、公になっている事実や、ザッカーバーグの発言、国内外での報道などを調べ上げ、ザッカーバーグとFacebookがこれまで歩んできた歴史、仕事への取り組み方や考え方、周囲の人々との交流などを丹念にひも解き紹介、そしてさらにザッカーバーグの行動指針や哲学を導き出していきます。

とにかく、そのエピソードがおもしろい。ザッカーバーグに限らず、成功を収める人たちの話というのは、それだけで面白いわけですが、若くして世界のキーパーソンになった人間の驚くべき成長のスピードには舌を巻くばかりです。1部のエピソードは画像とともに後述。

41のセオリーを全6章で構成されており、非常にテンポよく読める1冊。セオリーごとに述べられる教訓めいたまとめが、若干お説教くさくて少々ウンザリすることもあるかもしれませんが、そこに耐えれば自己啓発的な刺激だけではなく、ビジネスのヒントすらも与えてくれる可能性を持った本だと思います。


「小さなプロジェクトを積み重ねていって、最後に一緒にすること」。そうしてできあがっていったのがFacebook

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