気が利くアピールのつもりが… 婚活イベントでやりがちなNG行動とは? ベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』の著者による婚活メソッド

恋愛・結婚

公開日:2020/11/1

一流女性のあたりまえ
『一流女性のあたりまえ』(諏内えみ/扶桑社)

 最近では恋活・婚活の舞台にマッチングアプリがメジャーになり、日常生活で接点のない相手とも出会えるチャンスが増えた。しかし“理想の男性”を発見したとして、その彼を射止められるかどうかは別問題である。

 もしも“理想の男性”が目の前に現れた時に、果たして自分は自信たっぷりに振る舞うことができるだろうか? 意中の彼から選ばれるための所作、マナーをまとめた1冊が『一流女性のあたりまえ』(諏内えみ/扶桑社)だ。

 著者は数多の婚活成功者を生み出し、テレビでも話題の人気マナー講師。本物の品を身につけたい女性のためのマナー本で、30万部突破のベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)を上梓している。

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男性から「またすぐ会いたい」と思われる本物の高嶺の“華”になるには

 本書は恋愛や結婚に対して不安や悩み、諦めや希望をもつすべての女性に向けて、「本物の高嶺の“華”」になるためのメソッドを詰め込んだ超実践的な内容だ。

 そもそも“華”のある女性とは何だろう。本書は、その例として「華席が似合う女性」を挙げている。

 華席とは、主にレストランで使われる業界用語のこと。店側がその日のゲストの中で最もお店のランクにふさわしい、あるいはお店の格を上げてくれるようなお客様をご案内する、他のゲストからもよく見える“極上の席”を指す。

 華席は品と魅力があるゲストに対しての、店側からの敬意の表れであると同時に、評価でもある。つまり相手に選びたい、傍にいてほしいと思わせる魅力が“華”なのである。

こんなところでボロが出る!? 車の乗り方、ビュッフェのNGマナー

 本書で目指すのは「ちゃんとした」「わきまえた」「節度ある」大人であり、その上で“華”のある女性である。品性を失うような過度な女子力アピールで媚びるのではなく、一流の男性から“選ばれる”、そしてそんな相手を“選べる自分”になるべくレッスンを行う。

 例えば、どれだけ会話で意中の彼を惹きつけても、ついうっかりの、何気ない所作で華のある印象を損ねることがある。そのひとつが、車の乗り方だ。

 彼とのデートで車やタクシーを利用する機会もあるだろう。その時、一流の男性であればドアの開け閉めのエスコートをしてくれるはずだ。男性に促されて、頭や脚から車に乗り込む――。何ら問題のない自然な所作に思えるが、実はこれ、絶対にNG!

レディは頭や脚から乗り込むことは絶対にNG! まずはシートに腰を下ろしてから脚をスッと車内へ。(中略)見た目より意外と難しい所作となるので、練習あるのみ。その分、この美しいふるまいはきっと彼をハッ!とさせることでしょう。

 また、婚活イベントでも多いビュッフェスタイルの立食パーティ。“勘違い女性”が張り切ってやってしまう、間違った気が利くアピールがあるという。

 それが、他人の分まで料理を取ってきてしまうことだ。本来、ビュッフェは自分が好きな料理を、食べられる量だけ取るのがルールである。意中の彼に料理を運ぶのは、気が利くどころか、ただのマナー違反なのだ。

初対面、電話、デート…プラスアルファの「添える言葉」が印象を上げる

 本書では出会いからデート、食事、彼の両親への挨拶、結婚に至るまでに必要な所作やマナーが網羅されているが、あらゆるシーンで欠かせないのが「添える言葉」である。

 例えば、彼や、彼のご両親と初めて会う時など、初対面での挨拶は決まったセリフになりがちだ。しかし「出会った最初の5秒が大事」というほど“第一印象”はとても重要。素敵な方だという印象を持ってもらうためには「やっとお会いできて嬉しいです」「今日を楽しみにしていました」など、もう一言気の利いた言葉を“添える”ことが大切だという。

 電話先でもそうだ。終わる前に「お話しできてとても楽しかったです」というひと言があれば、彼の心に甘い余韻を残すかもしれない。また、彼と映画に出かけた時、すでに着席した人の前を通る時に「失礼いたします」と声掛けができるかどうか――。

「はいはい、よくある好印象にみせるテクニックね」と思うのは簡単である。しかし、実際に口から発するのは、想像以上に難しい。前もって言葉を用意しておいても、緊張で出てこないこともあるだろう。“その時だけちゃんと言おう”は、大抵のケースで不発に終わるのだ。

 これは言葉に限ったことではない。「その時だけ、しっかり振る舞えばいい」という考えは、意中の彼が理想的で、一流であるほど通用しない。

 華のある女性とは、一流の男性から“選ばれる人”である。そして、そんな女性は理想の男性を“選べる人”でもある。付け焼き刃ではない、本物の華のある女性になる方法を、本書は教えてくれるはずだ。

文=ひがしあや