ヒール役・マルフォイ大人気の理由はココに!? 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」見どころ紹介

エンタメ

公開日:2020/11/6

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(J.K.ローリング:作、松岡佑子:訳/静山社)

 11月6日の「金曜ロードSHOW!」では、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」が放送される。大人気シリーズの3作目である同作の見どころを、少し紹介していこう。
 
【以下一部ネタバレを含む】
 
「ハリー・ポッター」シリーズは、「賢者の石」から始まり、最終章の「死の秘宝」まで全7作(映画では、「死の秘宝」がPART1、2に分かれているため全8作)。回を重ねるごとに、よりダークに、話は重く暗くなっていくのだが、そういった意味では、「アズカバンの囚人」はシリーズ最後の「明るいハリー・ポッター」と言ってもいいかもしれない。続く「炎のゴブレット」ではヴォルデモートが復活したり、死喰い人(デスイーター)が登場したりなど、一気にシリアスになるからだ。
 
 それだけに、心穏やかに構えて観られる「アズカバンの囚人」は貴重。コメディーチックなシーンもまだまだ多く、中でもヒール役にも近かったドラコ・マルフォイの“ネタキャラ化”が進んだのは、この作品の功績と言ってもいいだろう。
 
 それまでマルフォイは、ハリーのライバル的な立ち位置だったが、「アズカバンの囚人」では醜態をさらしまくるのだ。まず、ハーマイオニーに杖を突き付けられると、情けない顔で怯え、さらに直後、顔面にグーパンを食らって、仲間たちとともに逃走というなんともみっともない姿を披露。ほかには、透明マントを使ったハリーにからかわれて恐怖したり、授業中にヒッポグリフに蹴られてケガをして、父に告げ口をしたりなど、やることがとにかく小物っぽいのだ。

 前作の「秘密の部屋」で、クィディッチや決闘クラブでハリーと競っていた姿は見る影もない。マルフォイは「アズカバンの囚人」のこれらのエピソードによって、“ヘタレ”の印象が定着し、だからこそかえってネット上で長く愛されるネタキャラになったのだろう。また、ファンの中では「アズカバンの囚人」の頃のビジュアルが、マルフォイ史上一番カッコいいと推す声も多く、イケメンなのにダサくて小物というギャップが、奇跡的にマッチングしたのも、マルフォイ人気上昇の理由かもしれない。

 ちなみに、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは、マルフォイ役のトム・フェルトンが初恋相手で、「秘密の部屋」まで片思いしていたと明かしている。そして2019年には、仲睦まじい様子をインスタグラムに投稿していることから、ついに2人の間に熱愛疑惑まで飛び出していた。

advertisement

 話を戻して、本作でもうひとつ推したい見どころは、セブルス・スネイプ先生の意外な一面。スネイプといえば、グリフィンドール生に厳しく、とりわけハリーに対しては“嫌がらせ”をしているのではと思うほどのシーンもいくつかあった。

 しかし「アズカバンの囚人」では、オオカミ男(ルーピンの変身した姿)を目の前にした時、まっさきにハリー、ハーマイオニー、ロンを自分の後ろに隠して庇うという、先生の鑑のような行動をするのだ。このシーンは、シリーズを通しても屈指のファン人気の高いシーンとなっており、同時に、スネイプの“本性”が垣間見える、重要なシーンでもあった。

 シリーズを全て観てキャラの本性を知った後に、改めて観直してみると別の楽しみ方ができる「ハリー・ポッター」。今回の放送は、シリーズの魅力を見返すいい機会になりそうだ。