意外と知らないことだらけ!? 専門家が教える「妊娠力アップのいいこと習慣61」

出産・子育て

公開日:2020/11/17

妊活にいいこと大全
『妊活にいいこと大全』(主婦の友社)

面倒な妊活は続かない、“ノーストレス妊活”は今がはじめどき!

 コロナ禍による新しい働き方が浸透するなか、健康や体に対する意識が高まり、“体メンテナンス”を意識する人が増えています。カップルのなかには「妊活」に一歩踏み出すカップルも! そんななか目立つのが、じつは妊活情報の勘違い。『妊活にいいこと大全』(主婦の友社)の監修を務めるひとりで桜の芽クリニック 西弥生院長は「“排卵日はアプリで把握する”という人が多いですが、 アプリはあくまでも予想。基礎体温と排卵チェッカーが正確です。そして“排卵日当日=いちばん妊娠しやすい日”も勘違い。妊娠最大のチャンスは排卵日1~2日前。排卵日に絶対セックスする! とピンポイントで限定すると、気持ちの面でプレッシャーになることもあります」と言います。

 本書では、ありがちな勘違いとともに、生殖医療専門医、内科医、予防医療コンサルタント、ヨガマイスターの4人の専門家がおすすめする「妊娠力を高める習慣」を紹介しています。すべて拍子抜けするほど、簡単なものばかり。「〇〇がいいらしい」の噂にふりまわされず、一度チェックしてみましょう。

妊活にいいこと大全

意外と知らない妊娠力アップ習慣1

「素肌の日光浴」でビタミンDをふやして、妊娠力を上げる!

 排卵障害の改善や自然妊娠(着床率アップ)など、不妊治療でも注目されているビタミンD。食事だけで満たすのは難しい栄養素なのですが、じつは直射日光を素肌に浴びると、体内にビタミンDがつくられます。日本人女性は美白信仰が強く、一年中日焼け防止をする人が多いですが、1日に15~30分は、素肌で日光に当たりましょう。顔は日焼けしたくないという人も多いので、顔には日焼け止めを塗って、ほかは塗らずに日光浴を!(予防医療コンサルタント/一般社団法人ラブテリ代表理事・細川モモさん)

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意外と知らない妊娠力アップ習慣2

「朝の納豆ごはん」で排卵トラブルをふせぐ!

 朝ごはんを抜きがちな人は、要注意! 時間がなくても、納豆ごはん[たんぱく質(納豆)+糖質(ごはん)]だけでも食べて仕事にいきましょう。体内のリセット効果の高い糖質は、たんぱく質といっしょにとることで、体内時計のリセット効果が高くなります。自律神経が整って、排卵トラブルなどを防止することにつながります。(前出・細川さん)

妊活にいいこと大全

妊活にいいこと大全

不妊原因の約半数が男性側にも! ほうっておくとヤバい、体の“プチ不調”

 これから妊活をはじめようとする人のなかには、病院に行くほどではないけど「いつもおなかが冷たい」「午前中は体がだるい日が多い」などの“プチ不調”を抱えているケースが多く見られます。「大事ではないから」と放っておくと、妊娠をはばむトラブルにつながる可能性も……。WHO(世界保健機関)によると、不妊の原因は女性6割、男性4割といわれています。男性はとりくんだ分だけ変化も体に現れやすいという専門家の意見もあります。本書で紹介している習慣は、男性もとり入れてほしいことばかり。ぜひパートナーと一緒に試してみてください。

監修
●西 弥生 /産婦人科専門医・生殖医療専門医・医学博士・桜の芽クリニック院長
●石原新菜/内科医・イシハラクリニック副院長 ●細川モモ/予防医療コンサルタント・一般社団法人ラブテリ代表理事 ●木下由梨/ウミヨガマイスター