ツヅキ…ハヤク…ツヅキ…カユ…ウマ

公開日:2012/7/9

アイアムアヒーロー (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:花沢健吾 価格:432円

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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。逃げ足には全く自信の無い中國卓郎です。
その昔、レンタルビデオ店でバイトをしていた時にバイト仲間が「ゲーム好きなのにバイオハザードやった事ないの!? 貸してあげるから絶対にやるべきだよ!」と言って「(初代)バイオハザード」を貸してくれました。遅番から帰宅後の深夜3時くらいにさっそく遊んでみたのですが、すぐに挫折。だって怖くて出来ないんだもの…。と、言いますのも実はこの時に判明した事なのですが、どうやら自分はゾンビが生理的に受け付けない身体の様です。「バイオハザード」では洋館の中の至る所にゾンビが「あ~」とか言いながら徘徊しているんですが、このシチュエーションがもう無理っ! 背筋がゾワワ~っとして一切受け付けないのです。

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で、この「アイアムアヒーロー」なのですが…「ゾ、ゾ、ゾ、ゾンビ物だったんかい!?」と、予備知識ゼロの状態で1巻を読んでいたのでエラク驚きました。「漫画家のアシスタントをしている臆病な鈴木英雄のサクセス(かどうかはともかく)ストーリーなんでしょ? OK把握した!」なんつ~気分で読み進めていたら、1巻ラストの11話で突然…それこそワタクシに心臓を叩く時間も与えずイッキに物語が動き出しました。イヤもう本当に、文字通りの意味で腰抜かしそうになったっつ~話ですよ!

怖い! 怖いったらねー! でも、でもおもしろい! おもしろいったらねぇええ! その上、続きが気になって気になってもぅ…嗚呼、でも怖い本当に怖い! なのに…なのにアタイってばヤミツキだよぅ!と、そんな激辛料理の如き漫画でございます。

そしてストーリーもさる事ながら、緻密で動きのあるコマ割りや映画を観ているかの様な演出は圧巻の一言。さらには作中の時間経過と言った絵には描けない細部にも一切の妥協ナシ。描かれてる内容の濃さと(劇中で)経過した時間を比率で考えるとトンデモナイ事になってます! さぁゾンビマニアは勿論、ワタクシと同じく「生理的に無理!」って人でも、漫画が好きならばこれはぜひとも読んどかなきゃもちろん無い極上の作品です!


見開きページの演出が素晴らしい作品ですが電子書籍版でも全く問題ありません!

中段2コマ目、ライターが跳ね返って後頭部に…って至る所で芸が細かいです(笑)

今はこんな主人公ですが、果たしてヒーローになれるのか!?く

嗚呼、この後の展開をぜひとも読んでいただきたいっ! (C)花沢健吾/小学館