1日1回、画像を見るだけ。「見えづらさ」が気になる人のための視力アップ法

健康・美容

公開日:2020/12/7

1日1回2つの画像を見るだけで目がグッとよくなる本
『1日1回2つの画像を見るだけで目がグッとよくなる本』(宇佐美欽通/KADOKAWA)

 遠くを見るとき目を細めている。
 手元の書類や本の文字がぼやけることがある。
 スマホの画面を、やたらと明るくしたくなる。

 こんなことに心当たりがあるなら、視力が落ちてきているのかもしれない。

 情報の9割近くを目から得ている人間にとって、「見えづらい」ことはかなりのストレス。なんとかしたいけれど、眼科を受診するほどでもない……。そんな人におすすめしたいのが、『1日1回2つの画像を見るだけで目がグッとよくなる本』(宇佐美欽通/KADOKAWA)だ。この本では、目のピント調節機能を改善する「平行法」と、脳の視覚野の活性が期待できる「ガボールパッチ」というトレーニングが紹介されている。

advertisement

ピント調節機能の乱れを改善する「平行法」

 目の構造は、カメラにたとえられることがある。ものを見る際にレンズの役割をするのが「水晶体」、ピント調節の役割を担っているのが、水晶体につながる毛様体筋という筋肉。そして「急に目が悪くなった気がする」という場合、毛様体筋の疲労が原因で起こる「屈折性近視」や「スマホ老眼」であることが多いのだ。

ピント調節機能の乱れを改善する「平行法」

 毛様体筋の疲労によって視力が低下するということは、疲労を回復させれば視力の向上が期待できるということ。そのために有効なトレーニングが、2点の同じ画像(特殊な画像処理がされている写真など)を立体視する「平行法」だ。

平行法は有効なトレーニング
※画像はイメージで、立体視できません。PCやスマホでは適切な効果が得られにくく、また画面を集中して見続けると目によくないためです

「平行法」では、遠くを見るときのように目を使いながら、近くにあるものを見る。日常生活では行わないこうした動きは、毛様体筋の疲労回復に役立つもの。毎日続けることで、疲れてこわばっていた毛様体筋が柔軟さを取り戻し、ピント調節もスムーズに行われるようになっていく。

脳の情報処理能力を高め、視力アップが期待できる「ガボールパッチ」

 視力回復のためには、「目」と同時に「脳」へのアプローチも有効だ。目から入ってきた情報は、脳で処理されることによって画像として認識される。つまり、「見る力」には脳もかかわっているのだ。

 脳の視覚野を活性化し、視力向上につながることが証明されているのが「ガボールパッチ」。特殊な画像変換でつくられた複数の模様の中から、同じものを見つけ出すトレーニングだ。

脳の情報処理能力を高め、視力アップが期待できる「ガボールパッチ」

「探すために見る」ことで脳が刺激されるため、正解・不正解は効果に影響しない。また、脳の情報処理機能を高めるトレーニングなので、眼球の変形が原因の軸性近視や加齢による老眼に対しても効果を期待することができる。

 視力回復トレーニングのために大切なのは、「三日坊主にならない」ことだとか。効果を実感するためには、最低でも4週間続ける必要がある。

「平行法」は1セット3~4分、「ガボールパッチ」は1日3分。どちらも、本を開いて眺めるだけでできる簡単な方法だ。

 1日たった6~7分のトレーニングで「見えづらいイライラ」から解放されるなら…… まずは4週間、挑戦してみる価値はあるだろう。