紅茶屋を守るため、金髪縦ロールの悪役令嬢が立ち上がる!

ライトノベル

2012/7/13

ルルル文庫 悪役令嬢ヴィクトリア

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 小学館
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:菅原りであ 価格:324円

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第3回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門優秀賞作品! 昔の少女漫画で、金髪&縦ロールといえば、ほぼ間違いなく主人公のライバル。時には主人公の味方である人も居ますが、たいていが意地悪なキャラクターです。それをむしろ主人公にしてしまうのは、これぞ逆転の発想。「自信満々で高飛車」というのはライバルっぽい設定ですが、主人公のヴィクトリアには「おっちょこちょいな天然」がプラスされます。「性格悪い女」フェチの私にはたまらないギャップです(笑)

奥に紅茶屋、手前に花屋という乙女にとっては素敵すぎる店「花洗う雨」。物語の始まりに、オーナー・ヴィクトリアが、経営者としては最大の名誉である雪花紋章(王室へ品物を納める特権)を得ようと言い出します。しかし、よりにもよってと言うべきかお約束と言うべきか、このタイミングで、数十年前に閉店した、伝説の紅茶屋「フォースター&モークリ(F&M)」が復活するのです! それと同時に「花洗う雨」とヴィクトリアを貶める、根も葉もない噂が立ちます。挙句の果てには、「花洗う雨」の菓子職人が突然ライバル店に転職してしまうのです。これらのトラブルには、どうやらライバル店が関係しているのではないかと思ったヴィクトリアは、「F&M」にメイドとして潜入する事になります。雪花紋章の獲得を目指してトラブルに巻き込まれながらも奮闘するヴィクトリア。横道なストーリーでしたが、その分キャラクターたちが映えていて読みやすかったのが好印象!

完璧主義だけど女性恐怖症の従者に、美形好き&美少女好きの双子の姉弟、無口なのっぽ菓子職人。そして、ヒロインがピンチになったら颯爽と現れる美青年。しかし彼は、誰かと密談していたり秘密があったりと、怪しい行動ばかり取っているのですが。

個人的に、お店の名前が好きです。「花洗う雨」というのは、ヴィクトリア達の住むシュトレーメル王国の詩の1節です。「恵みの雨は、高き山、深き森を育み、雪花を洗う。いずれ根雪を溶かし、緑の川となりて、きみの元へ流れつかん」
う~ん、素直で綺麗な詩。素敵です! 最後の「きみの元へ~」にキュンとします。さて、この小説は、どのようにして、どこに流れつくのでしょう。ぜひ読んでみてください。


自分の誇りである縦ロールだけは崩したくないヴィクトリア。けれど、メイド服に縦ロールは絶対にナイ!!(笑)

「あたくしが美しい、ということよ。」自分の容姿に対する絶対的自信。ナルシストな女の子も、ばっちり私の好物です!

ヴィクトリアのピンチに現れる美青年。それにしても、圧巻の縦ロール・・・