12星座占いだけじゃなく「ホロスコープ」を読めばもっと人生は楽しくなる!

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公開日:2020/12/6

新版 しあわせ占星術 自分でホロスコープが読める本
『新版 しあわせ占星術 自分でホロスコープが読める本』(まついなつき:著、松村潔:監修/KADOKAWA)

「ホロスコープ」とは西洋占星術で使うもの。非常によく使われるが、複雑で、読みこなすのは難しいといわれている。ざっくりでもいいから自分で読んでみたい! という人も多いだろう。そんな人にぴったりなのが『新版 しあわせ占星術 自分でホロスコープが読める本』(まついなつき:著、松村潔:監修/KADOKAWA)である。2030年までの惑星運行表がついた「新版」が出版された。ホロスコープが読めない私でも、運行表を基に、本にある「書き込み表」に落とし込めば何とか読むことができた。

ホロスコープはクロスワード? 詰まっている「情報」を読み解こう

 占いで自分の生年月日だけではなく、産まれた時間も聞かれた経験はないだろうか? それは天体の位置が関係しているからだそうだ。雑誌などで見る「12星座」は、ホロスコープの一部に過ぎない。本書では、

◇太陽、月、水星、金星、火星……というような10個の惑星(太陽系の天体)の意味。
◇おひつじ座やおうし座……というような12サイン(いわゆる“星座”)の意味。

 という順で説明が並ぶ。ホロスコープは10個の惑星(太陽と月は惑星ではないが、ホロスコープの場合は同列にみなすそうだ)と12の星座によって形成される。12星座はさらに3区分、4元素に分けられ、「サイン」や「ハウス」がそれぞれ意味を持つ。また、惑星と惑星が位置する角度の位置は「アスペクト」と言う。こちらもその人の持つ性格の出方に影響するため、後半に説明がある。

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 ここまで並べてもうわからないと思われるかもしれないが、順を追って漫画まじりに説明してくれるので安心してほしい。

 まず惑星運行表に従って、自分の産まれた時刻に、10個の天体がどこにあったかを「書き込み表」に記入していく。これでだいたいやることは終わりである。あとはパズルのように組み合わさったものを読み込んでいく。「あっ」となる瞬間があり、非常に面白かった。

それぞれの意味を知れば、知らなかった自分に巡り会えるかも

 10個の天体にはそれぞれが持つ意味があり、何を示しているのかなどが決まっているらしい。例えば「月」は、ご存じのように毎日満ち欠けする天体であり、位置の動きも頻繁に変化する。惑星運行表を確認すると、月のページがほとんどを占めていた。「毎日繰り返すような自分になじんだ感情」を司るので、自分が落ち着く、リラックスできる場所は、月がどの「サイン」に入っているか(12星座のどこにいるか)を見ればわかるそうだ。

 ほかに例を挙げると「太陽」がある。雑誌などにある12星座占いは、ホロスコープの中で太陽がどこにあるかから割り出したものである。ゆえに、あなたがおうし座であれば、太陽は必然的におうし座にある。太陽は「自分の人生の目的」を示す。

おひつじに太陽「なにかの言い出しっぺになる」
おうしに太陽「五感に関する喜びを追求する」
ふたごに太陽「情報を集め自分の興味を活性化させる」

 など……本書にはすべての星座が羅列されている。抽象的だと感じるかもしれないが、あくまでホロスコープに登場するものは「サイン」であって「アンサー」ではないのである。自分の現在を鑑みて、改めて考えてみると、何となく見えてくるので驚いた。

 ホロスコープは「知っている自分」と「知らなかった自分」を教えてくれる。疲れたとき、何かのサインがほしいとき、ぺらりとこの本をめくって、ホロスコープを見てみてはいかがだろうか。

文=宇野なおみ