「ほったからし」で資産が増える? 不労所得のプロが教えるとっておきの米国株投資

ビジネス

公開日:2021/1/25

超ど素人がはじめる米国株

著:
出版社:
翔泳社
発売日:
超ど素人がはじめる米国株
『超ど素人がはじめる米国株』(20代怠け者(上本敏雅)/翔泳社)

 老後資金に何千万円も必要だとされる中、どうやって自分の資産を増やしていけばいいのか。ただ働いて節制と貯蓄をするだけでは不安なとき、手段として挙がるものの1つに株式投資があります。

 株式投資には何種類もやり方がありますが、その中でもアメリカ企業の株式に投資する「米国株投資」を注目すべき選択肢として紹介し、なおかつ「ほったらかし」で資産運用ができる方法を解説しているのが、『超ど素人がはじめる米国株』(20代怠け者(上本敏雅)/翔泳社)。

 なぜアメリカ企業の株式に注目するといいのか。本書によれば、アメリカ市場は長期的に見て右肩上がりで成長していて、たとえ大不況に陥ったあとでも早期に持ち直して再成長するのが大きな魅力とのこと。さらに、グローバル企業や急成長するスタートアップ企業も次々に誕生しています。

超ど素人がはじめる米国株

 とはいえ、投資の経験がない方にとっては、自分で米国株を売買(トレード)するのは難しそうなイメージがあるかもしれません。そんな方に向けて本書を執筆したのが資産運用や不労所得をテーマとする人気ブログ「怠け者の20代が投資やってみたブログ」やYouTubeチャンネル「なまけものチャンネル」を運営する20代怠け者(上本敏雅)さん。上本さんは米国株投資を「ほったらかしで勝てる投資」と呼び、やり方次第では頻繁な株価チェックもトレードも必要ないことが初心者でも取り組みやすい理由だといいます。

advertisement

 毎日の仕事をしながらほったらかしで資産を増やせるのだとしたら、ぜひ試してみたいところ。上本さんはいったいどのような方法で投資をしているのでしょうか。

成長し続ける米国株

 最初に、上本さんは米国株に注目する理由を2点挙げています。1点は、長期間にわたって株価が成長してきた実績。もう1点は、積極的に株主へ配当金を還元する姿勢です。過去30年間の株価の推移を見ると、多少の変動はありながらも右肩上がりで成長していることが分かります。

超ど素人がはじめる米国株

 1990年から2020年にかけて10倍以上に伸びているため、もし30年前に100万円を投資していたら、単純計算で今頃は1000万円以上に増えていたことになります。

 一方で、日本の株価の推移はこの30年間でほぼ横ばい。アメリカや中国、その他の新興国と比べて経済成長もほとんどしていません。こうした市場で投資を成功させるには市況や企業の業績を見極める知識と洞察が必要になるため、「ほったらかし投資」はうまくいきません。

 こういった理由で、米国株は経済成長と株価がしっかりリンクしていて利益を出しやすく今後も成長が見込まれるため、投資に失敗したくない初心者に最適だと紹介しているのです。

リスクの低い投資が簡単にできるETF

 実際に投資をしようとしても、どの企業の株式(銘柄)を購入すればいいのかは迷いどころ。上本さんがおすすめするのは個別銘柄ではなく、複数の銘柄をまとめたETFと呼ばれる銘柄です。ETFはそれ自体が1つの銘柄として扱われ、誰でも少額からトレードすることができます。

超ど素人がはじめる米国株

 ETFの最大のメリットは、投資の基本である「分散投資」ができることにあるとのこと。1社の銘柄だけ購入すると、その企業の業績によって株価が大きく変動して損をするリスクが増します。しかし、複数社の銘柄を購入しておけば、例えばA社の不振をB社の好調によってカバーできます。購入する銘柄が増えるほどリスクが減るのです。

 しかし、複数の銘柄を購入するのは資金に余裕がなければ難しい。そのため、ETFという仕組みで代用する、ということです。ETFの中には、米国株の代表的な銘柄の株価平均を示すS&P500に組み込まれている500社の銘柄を1つにしたものや、急成長が見込めるテクノロジー企業の銘柄をまとめたもの、配当利回りの高い銘柄のみを集めたものなどがあります。

 さらに、個別銘柄を購入すると自分でトレードを行う手間も増えますが、ETFなら銘柄を扱う運用会社が代行してくれます。ちなみに、S&P500や日経平均株価など市場全体の平均を示す指標をインデックスと呼び、インデックスに連動する銘柄を集めたETFも存在します。上本さんは、米国株投資はこのインデックス投資のETFだけでもいいとしています。

プロが実践するコア・サテライト戦略とは?

 以上のような基礎知識を踏まえ、上本さんが紹介するのが「コア・サテライト戦略」。これは、着実に資産を増やす核となる資産運用をコア、多少のリスクを受け入れて高利回りや売却益を狙う衛星的な投資をサテライトとし、その両方を同時に行う戦略です。

超ど素人がはじめる米国株

 資産運用の目的は文字どおり資産を増やすことであるため、やはりコアとして安定した投資が不可欠です。その中心は先ほど紹介したインデックス投資。より安定を求めるなら現金、債券、金(ゴールド)の積立など価格・価値の変動が小さいものを含めておくといいでしょう。

 そして、大きめの利益を狙うサテライトでは、成長セクターのETFや高利回りの個別銘柄に投資します。上本さんは具体例として近年急激に伸びているテクノロジー株に投資するETF「QQQ」を挙げています。何らかの要因で業績向上が見込めそうな企業があれば、割安なときに購入するのもよいとのこと。

 本書ではこのほかにも投資をギャンブルにせず、自分や家族のためにしっかり資産を増やす手段として活用する考え方が解説されています。コア・サテライト戦略のように、コアの部分を確保しておくことが安心して投資を行う第一歩と言えるよう。米国株投資に興味を持った方だけでなく、投資の基礎知識を学びたい方も、参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した書籍ほか

超ど素人がはじめる米国株

著:
出版社:
翔泳社
発売日:
ISBN:
9784798166643