Web会議や動画配信にも役立つ! トークのコツは“2トーン”高い声で話すこと

ビジネス

公開日:2021/3/2

一対一でも大勢でも人前であがらずに話す技法
『一対一でも大勢でも人前であがらずに話す技法』(森下裕道/大和書房)

 昨今、人と直接会う場面以外にも、誰かに向けて自分の思いを“しゃべる”という手段や場面が増えてきた。テレワークによるWeb会議のほか、YouTubeなどの動画配信プラットフォーム、RadiotalkやClubhouseといった音声プラットフォームも注目されており、従来のテキストベースのコミュニケーションだけではなく、自分の声で話すことの重要性がますます高まっていきそうだ。

 しかし、いざやってみると、不特定多数の人たちに向けて何かを話すというのは、思いのほか難しい。それでも新たな可能性を見出そうと挑戦したい人たちに、ぜひ読んでみてほしいのが『一対一でも大勢でも人前であがらずに話す技法』(森下裕道/大和書房)である。

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声は大きくゆっくり、最後の語尾までしっかりと

 声の出し方やスピードは、相手に気持ちを伝える上で心がけておくべきポイントだ。本書によると、「大きな声ではっきりと、少しゆっくりとしたスピードで最後の語尾までしっかりと発言する」のが、肝心だという。

 著者は「声は、大きくはっきり言った方が、絶対自信があるように見えます」と断言している。元気よく発声すれば、緊張しているのがわかりづらく、聞いている相手にとっても心地よいからだ。実践するならば、「2トーン」ほど高い声でしゃべるよう意識してみよう。

 また、スピードはふだんよりもゆっくりと。緊張しているとき、人の話し方は「妙に速いか遅いか」のいずれかになってしまうため、はっきりとした口調で、一つひとつの言葉を置きに行くようにしゃべるのも大切だ。

 そして、語尾ははっきりとした方がよい。自信がない場合に「~だと思います……」と声が尻すぼみになってしまう人もいるが、せっかくの主張も弱々しく聞こえてしまうため、殻を破るつもりで「~だと思います!」と堂々と話してみよう。

相手視点で「出だし」と「シメ」に全力を

 思いのたけを吐き出して、何を伝えるかは自由。しかし、いくら力を入れたところで、見てくれる人や聴いてくれる人に届かなければもったいない。

 そこで、意識してほしいのが本書にある「相手視点」というキーワードだ。自分の思いを伝えなければと焦ると、ついつい「自分視点」にとらわれがち。しかし、冷静になって相手にとって「わかりやすく、少しでも得になる話で、少しでも興味を持ってもらえるように」という考えを持っておくのも大切だ。

 また、話の展開としては「最初の出だし」と「最後のシメ」さえしっかりできれば、たいていの場合はトークが上手くみえるという。

 途中が多少グズグズになっても大丈夫。興味を持ってくれた人へとにかく「気持ちを向けて話すように」と心がけながら、最後に堂々と「一番言いたかったこと」と「聞いてくれたことによる感謝の気持ち」をしっかりと伝えれば、きっと相手の心に刺さる。

 従来の面接やプレゼンだけではなく、これからの時代は“しゃべる”ことで可能性が広がる場面も増えてくるはずだ。本書を参考に、自分の話すというスキルの向上に努めてみてほしい。

文=カネコシュウヘイ

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