初めて明かした! 「整いました」ねづっちのなぞかけ思考は、会話力、コミュ力、仕事力アップに役立つ

暮らし

公開日:2021/2/27

会話を整える
『会話を整える』(ねづっち/主婦の友社)

「整いました~」ってどうしたら上手になぞかけを整えられるのか?

 ねづっちといえばもちろん「整いました~」でなぞかけを完成させる達人だ。ブレイクしたのが約10年前。一発屋のイメージを持つ人もいるかもしれないが、ナイツやいっこく堂など多くの芸人がネタやフリートークの間に急に「ねづっちです!」と入れてくる場面は今もテレビなどで頻繁に見られる。ねづっちのようにピシッとなぞかけが整えられたら、さぞかし気分がよくなり周囲からも一目おかれるはずだ。でもいったい何からやったらいいのか? 今回、本邦初公開といえる「ねづっちの【なぞかけを整える方程式】」を解説しているのが、『会話を整える』(ねづっち/主婦の友社)だ。この本は単なるネタ本ではない。読者の方が①なぞかけを整えられるようになる②会話力がアップする③仕事力アップにも役立てられる、といったことを狙っている。

AとかけてBととく、その心はC

 なぞかけの常套句は例えば、「『名刺』とかけて、お父さんが子どもを肩車するととく。その心はどちらも肩書き(肩・ガキ)のっています」といった「AとかけてBととく、その心はC」の形だ。答えを見ると、いったいどこから考えれば周囲が「おーっ」と言ってくれるようななぞかけができるのか? ねづっちも天性の才能で最初からなぞかけの達人だったわけではない。「なぞかけはなにも僕の専売特許ではなく、落語家をはじめいろいろな人がやっていることですし、一般の人も含めて誰でも楽しめる言葉遊びです」(本人談)。

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ねづっち

まずは「A」を決めることからスタート!

 ねづっちのなぞかけのやり方は「まずAを決める」こと。そして、そこから連想されるフレーズを思いつくかぎり出してみる。例えば「IDカード」。ここから連想されるフレーズを考えてみよう。「入館」「勤怠管理」「写真つき」「なくすと困る」「首からぶらさげる」「社員証」。こんな感じで思いつきで全然いいのでポンポンと連想されるフレーズを書き出してみる。そうすると「『IDカード』とかけて停電ととく。その心は、ないと(ナイト)困ります」という感じで整ってくるわけだ。連想されるフレーズから異なる意味をもたせることがポイントとなる。ここでお題をひとつ出してみよう。「温泉」からあなたはどんなフレーズを連想するだろうか? 一通り思いついたら以下を参照してほしい。

会話を整える

47のフレーズであなたもなぞかけ実践できる!

 なぞかけを整える仕組みがわかったところで本書では47のフレーズを使って実践トレーニングできる内容にもなっている。もちろん、ねづっちの模範解答つきだ。

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なぞかけ思考は会話力、仕事力アップにも役に立つ

 なぞかけを整える方法(そんなに難しいものではない)を覚えると会話力のアップ、仕事でのアイデア出しや言葉のチョイスも上達しスキルアップにも役立つはずだ。そして、この本のテーマのひとつは「会話本」だということ。会話術をテーマにした本やネット記事はたくさんあるが、なかには相当数のルールを頭に叩き込まないとマスターできないものもある。しかし本書で紹介する「会話がとぎれない、伝えたいことをちゃんと伝える」ために必要なルールはたった11だ。また、笑いは「NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させ免疫力アップにつながる」という実験結果もあり、身体にいいと言われる。まさに、なぞかけから生まれれるクスッとした笑いは、ストレス発散にもうってつけで、在宅時間が増えた現代社会にもマッチしている。

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