マンネリサラダを簡単豪華に! おうちごはんでも「ごちそうサラダ」

暮らし

公開日:2021/3/4

デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ 決定版
『デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ 決定版』(北嶋佳奈/宝島社)

 おうち時間が増えて家で食べることが多くなりがちな今、いつも以上に栄養バランスには注意したい。そんな中で、手軽に野菜をたくさん摂れるサラダやスープ、炒め物は積極的に取り入れたいメニューだろう。しかし、スープや炒め物と違って、サラダとして食べる野菜は偏りがち。見栄えも似たようなものになることが多く、もう少し変化がほしい……と思っている人も多いはず。

 一方、デパ地下などのサラダが並ぶコーナーを見ていると、そのいろどり豊かで豊富な種類を見ているだけでテンションが上がる。でも日常的に食べるには少々お高い……。『デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ 決定版』(北嶋佳奈/宝島社)はそんな悩みを解決してくれそうな、オシャレなサラダのレシピ本。表紙からすでに食欲をそそるが、中身もどのページを見てもとっても華やか! 40種類ものドレッシングの作り方が紹介されている別冊付録もついていて、サラダの幅がさらに広がる。そこで、早速作ってみることにした。

advertisement

■「りんごと春菊のサラダ」(P.8)

りんごと春菊のサラダ

 1品目は、春菊の食べやすさに驚く「りんごと春菊のサラダ」。器に4cmに切った春菊、薄く切ったリンゴとレモン、生ハムを盛りつけ、オリーブオイルをかけて塩、ブラックペッパー、カッテージチーズ、くるみを散らせば完成!

 春菊を生で!?と驚いたが、実は春菊は生の方が苦みが少ないのだとか。食べてみると、春菊の爽やかな香りとフルーツの甘酸っぱさ、塩とブラックペッパーの程よいパンチが見事なハーモニーを奏でていて絶妙。生ハムで巻いて食べるのもおいしい。春菊にこんな食べ方があったのかと新発見となった。これはぜひ試してほしい……!

■「シーザーサラダ」(P.11)

シーザーサラダ

 2品目は、定番だけどやっぱり外せない「シーザーサラダ」。器に切ったレタスとキュウリ、トマト、焼いたベーコン、1cm角に切って焼いたフランスパン(もしくはクルトン)を盛りつけ、温泉卵をのせる。あとは手作りシーザードレッシング、粉チーズ、ブラックペッパーをかければ完成! 手作りシーザードレッシングはマヨネーズ、牛乳、粉チーズ、おろしにんにく、塩、ブラックペッパーを混ぜるだけ。

 野菜自体はサラダとしてはオーソドックスなものだが、焼いたベーコンとシーザードレッシングが加わるだけで一気に豪華に! ベーコンは、切ってラップをせずに電子レンジで加熱してもOK。ちゃんと焦げ目がつくので、フライパンを汚したくない人にオススメの方法だ。チーズのコクが嬉しい、満足度高めのサラダに仕上がった。

■「かぶとスモークサーモンのサラダ」(P.42)

かぶとスモークサーモンのサラダ

 最後は、これから旬を迎えるカブを使った「かぶとスモークサーモンのサラダ」。薄くスライスして塩もみし、水気を絞ったカブ、食べやすく切ったスモークサーモン、さっぱりレモンドレッシングを和える。器にベビーリーフを盛りつけ、和えたカブとスモークサーモンをのれば完成! さっぱりレモンドレッシングはレモン汁、サラダ油、塩、こしょう、ハチミツを混ぜるだけ。

 さっぱりとしたレモンドレッシングが、スモークサーモンのねっとり凝縮された味わいとみずみずしいカブとよく合う! ハチミツが入っているのでほのかに自然な甘さもあり、それが一層食材のうまみを引き立てている。サーモンを鯛のお刺身や蒸しだこ、生ハムなどに変えてもおいしそうだ。

 いつものサラダも、魚や肉、ナッツ類を加えたりドレッシングを替えたりするだけで、一気に特別感が増す。普段はわき役になるサラダも、これならメインに負けず劣らずの存在感になるのではないだろうか。品数は増えていないのに、なぜだか一品増えた感じがした。

 この『デパ地下みたいなごちそうサラダ ベストレシピ 決定版』は、どれも難しいことはしていない。組み合わせや盛りつけの工夫で魅せている。これなら料理にあまり自信がない人でも安心! たまにはサラダをレベルアップさせて、おうちごはんのマンネリに一石投じてみるのもアリかも?

調理、文=月乃雫

あわせて読みたい