これ1冊でおうちの献立を完全網羅!! 家族が残さない“完食ポイント”もわかる、みきママの大充実レシピ

暮らし

公開日:2021/3/5

完食! 家ごはん
『完食! 家ごはん』(藤原美樹/主婦の友社)

「今日の夕飯何にしよう」。毎日やってくる食事作りの時間に疲れを感じている人も多いのでは? もう献立のことを考えたくない…。そんな人にはおうち料理研究家・みきママの新作レシピ本『完食! 家ごはん』(藤原美樹/主婦の友社)が救世主になってくれるかもしれない。

 本書は肉、魚介、揚げ物、卵、豆腐、野菜、汁物、鍋物、めん、ごはん、パスタ、パンと、毎日の献立にうれしい110ものレシピを収録した1冊。「簡単」「楽しく」「安くて豪華!」をモットーに考案されたレシピには、使える時短アイデアが満載だ。

 またレシピだけでなく、献立の立て方や買い物のコツ、食材の保存方法といったことまで網羅されている。本書を使って実際に夕飯を作ってみたら便利すぎたので内容を少しご紹介しよう。

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献立は「食べたい料理」+「味の違う料理」を組み合わせる

完食! 家ごはん p.4-5

 本書のいいところは、冒頭に料理写真入りのインデックスがついている点だ。このページを開けば収録されているレシピが一目でわかるため、作りたい料理がすぐに決められる。

 献立の立て方がイマイチわからない時は、“味の違う2品を組み合わせればOK!”と本書はいう。例えば1品目にみそ味の「豚肉のみそ炒め」を選んだら、2品目はしょうゆ味の「煮物」という具合だ。

 食材の買い出しは献立を決めてからいちいち買い物に行くのではなく、3日分の食材をまとめて買っておくと便利だそう。とりあえずよく使う定番品だけを買うようにすれば、買い物時間の短縮になるし、食材もむだなく使いきれる。

完食! 家ごはん p.10-11

“残される”には理由がある! ¬¬完食ポイントを押さえておいしく調理

 献立が決まったら、いよいよ調理開始。1日目の献立に選んだのは野菜たっぷりの「やわらか酢豚」と小松菜1束を使った「ナムルは小松菜がいい!」の2品。酢豚の肉は揚げるのではなく、豚こまぎれ肉をギュッと握って円盤型にして焼くから簡単にできる。

完食! 家ごはん p.20-21

「豚こまにかたくり粉をもみ込んで握ると、厚切り肉の食べごたえになるうえ、歯切れがいいから厚切りよりおいしい!」(本書より)

 レシピごとに付いているこの「完食ポイント」こそ、家族に“もういらない”といわせないコツ。以前揚げるのに失敗してかたくなりすぎた肉が残ってしまったことがあったが、今回の豚こまぎれ肉を使ったこの方法は仕上がりがやわらかく、子どももペロリと平らげてくれた。

 2品目の小松菜のナムルは、ゆでた小松菜に塩とうまみ調味料、ごま油、いり白ごまを和えるだけ。この日の夕飯は2品合わせて20分ほどでできた。

完食! 家ごはん p.44-45

 2日目は冷蔵庫にもやしとひき肉があったので、「ひき肉ともやしと卵の地味うまいため」と「豆腐のグラタン」を作ることに。地味うまいためは、10分足らずで完成する時短レシピだ。

 この料理のみきママの完食ポイントは…?

「味つけが抜群だから、ひき肉+もやし+卵が『ごはんがめちゃ進む主役おかず』に格上げ! いつでも安い優秀食材で、『また作って』とリクエストされちゃう実力派レシピです(地味だけど)」(本書より)

 家族に残される料理をランキングにしたら、地味な食材を組み合わせた料理はだいたい上位におどりでるのだが、これはしょうゆと砂糖、鶏がらスープのもとで味つけした甘辛い味がクセになり、家族で争奪戦になるほどだった。

 みきママいわく“世界最速”のレンジで作るホワイトソースを使った「豆腐のグラタン」も簡単すぎて目からうろこ。とろとろクリーミーな味わいにほっこり癒された。

 こんな風に、本書を使えば献立がすぐ決まる→時短レシピであっという間に夕食が完成。「本当においしい照り焼きは、1:1:1ではございません」とか、「鮭と野菜をぎっしり詰めて焼いただけです」とか、ユニークな料理名も読んでいて楽しい。この1冊があれば夕飯のメニューを考えるあの悩ましい時間からきっと解放されるはず! 同時に家族の食べ残しも少なくなるはずだ。

文=齋藤久美子

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