「頑張る」と「気張る」の違いとは!? 【マンガ】で分かる『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』の粋なふるまい

文芸・カルチャー

PR更新日:2021/6/16

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京都祇園もも吉庵のあまから帖3
『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(志賀内泰弘/PHP研究所)

『京都祇園もも吉庵のあまから帖』シリーズの最新作『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(志賀内泰弘/PHP研究所)が、2021年3月5日に発売された。同書は祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集い、慎ましくも誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集。ネット上には、早くも「1、2が良かったので、待っていましたとばかりに3を購入!」といった大興奮の声が上がっている。

 今作には、一世を風靡しながら不慮の事故で行方をくらませ、15年ぶりに京都に姿を現した歌舞伎役者や、茶会の準備で「おもてなし」の神髄を見せた老舗和菓子屋の女性、ようやくお店出しが決まったものの、思わぬ事態に巻き込まれる舞妓などが登場する。

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 京都を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが懸命に生きる姿には、「人情や風情も京都の大きな魅力の1つなんだなぁって再認識させてもらった」「本当にどの話もほろ苦さと甘さがいい塩梅に混ざり合った話だった」「今回も気張り方が粋。こんな風に自分も気張れたらいいな」「『頑張る』と『気張る』の違い、身近に相談できる人がいる幸せ、今目の前にある当たり前の事に感謝することなど、いろいろと考えさせられることもあった」といった反響が。心温まるストーリーに感動した人も多いようだ。

 また3月16日には、創作イラストや漫画を描く、 くまぞう氏による紹介マンガがTwitter上に投稿された。マンガでは、やわらかな色使いで「もも吉庵」の内部やもも吉本人、さらに「もも吉庵」で出される麩もちぜんざいが描かれ、はんなりとした世界観が広がっている。

 著者のくまぞう氏は、『いいからしばらく黙ってろ!』(くまぞう:漫画、竹宮ゆゆこ:原作/KADOKAWA)などで知られるクリエイター。現在は「Comic Walker」などで連載を持っており、「本を読んで分かるあの興奮をここまで表現できる方がいるなんて…!」「序盤から共感みとつらみがありすぎて泣いてしまった」といった感想が上がるなど、注目を集めている。

 ちなみに「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズは、既刊の1巻・2巻も大人気。読んだ人からは、「悩みを抱えた人の心を、もも吉の辛口で優しさ溢れる言葉が溶きほぐす。粋な大人、粋な行い憧れるね」「旅行しているかのような気分で読める。読んでいると気持ちが温かくなって、ちょっぴりうるっときた」「泣ける話、ほっこりする話が満載」など絶賛の声が多い。

 日々の忙しさに追われ、「粋」からほど遠い生活を送っているならば、ほんの少し立ち止まって、新たに広がる「もも吉庵」をのぞいてみるといいかもしれない。

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