カレーにバジル、梅… みんな大好き!な煮たまごをいろんな味で楽しみつくす!【作ってみた】

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更新日:2021/3/28

料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご
『料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご』(源川暢子:著、吉田麻子:料理監修/フローラル出版)

 簡単なのにあると嬉しい「煮たまご」。卵がなかなか減らないときでも、まとめて煮たまごにしてしまえば、おつまみやら何やらであっという間に食べきってしまう。そんな人気者の煮たまごを、もっとバリエーション豊かに作れたら……。『料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご』(源川暢子:著、吉田麻子:料理監修/フローラル出版)は、そんな楽しみを実現できる煮たまごレシピだけを集めた本。

 自分で煮たまごを作るときは、一般的に醤油系や味噌系のタレに漬けこむことが多いが、本書ではバジル味やカレー味といった幅広い煮たまごが満載。卵好きとしては、ぜひとも試してみたい…! そこで、早速作ってみることにした。

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「グリーンカレー煮たまご」(P.68~P.69)

料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご

 1つめは、エスニックな風味が魅力的な「グリーンカレー煮たまご」。フライパンでグリーンカレーペーストを炒め、香りが立ったらココナッツミルク、ナンプラー、砂糖、ハーブティーのティーバッグを加えてひと煮たちさせる。あとは粗熱をとってゆで卵と一緒に保存袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫で1時間ほど置けば完成。

 ココナッツミルクのやさしい甘さのあとにくるストレートな辛さにゆで卵が加わることで、程よくマイルドな味わいに。グリーンカレーに具材をプラスして、セットで食べてもおいしい。

「ジェノベーゼ煮たまご」(P.78~P.79)

料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご

 2つめは、バジルソースの深い味わいが食欲をそそる「ジェノベーゼ煮たまご」。バジル、くるみ、粉チーズ、オリーブオイル、塩をミキサーにかけてペースト状にする。あとはグリーンカレー煮たまご同様、保存袋にゆで卵とともに入れ、空気を抜いて冷蔵庫で1時間ほど置けば完成。

 チーズやくるみを加えた濃厚なバジルソースは、淡泊な卵という素材を贅沢で奥深い味わいに仕上げてくれる。半熟の黄身に絡むバジルソースが絶品! そのまま食べるのはもちろんだが、スライスしてサラダチキンと一緒にサンドイッチにしてもおいしかった。

「梅肉煮たまご」(P.96~P.97)

料理のプロにこっそり教わる ごちそう煮たまご

 最後は、梅の酸味でサッパリ食べられる「梅肉煮たまご」。種をとってつぶした梅、だし汁、塩を混ぜ合わせたものをゆで卵とともに保存袋に入れ、こちらも空気を抜いて冷蔵庫で1時間ほど置けば完成。

 梅とゆで卵って合うのかな……と不安もあったが、だし汁が加わることで程よく酸味が和らぎまとまった味に仕上がっていた。サラダにプラスして青じそドレッシングをかけるなど、酸味を活かせるアレンジがハマりそうな味。

 今まで「煮たまごといえばこういうもの」と考えていた範囲を超えるレシピばかりだったが、作ってみたどの煮たまごにもそれぞれの良さがあり、改めて卵の持つポテンシャルの高さを実感した。これはほかにもいろんな煮たまごが作れるのでは!? 今回はレシピ通りに作ったが、グリーンカレーやバジルソースなどの漬けダレはレトルトを使用するのもアリ。

 また、本書には、おいしい半熟ゆで卵の作り方やプロの料理人たちが作る煮たまごレシピ、煮たまごを使ったアレンジレシピなど、煮たまごを最大限楽しむための情報がしっかりと揃っている。筆者もこれを機に、自分好みのオリジナル煮たまごを編み出してみたくなった。

調理、文=月乃雫

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