“よっちゃんイカ”が大変身! おなじみの駄菓子を一品料理にするレシピ【作ってみた】

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公開日:2021/3/30

イカす!よっちゃんレシピBOOK
『イカす!よっちゃんレシピBOOK』(よっちゃん食品工業株式会社:監修、河瀬璃菜:レシピ開発、村田エリー:イラスト/二見書房)

 子どもから大人までなじみ深い「駄菓子」。最近はそのまま食べるのはもちろん、アレンジレシピも人気が高く、SNSではビッグカツやおやつカルパスなどを使ったさまざまなアレンジ料理が投稿されている。そんな中、『イカす!よっちゃんレシピBOOK』(よっちゃん食品工業株式会社:監修、河瀬璃菜:レシピ開発、村田エリー:イラスト/二見書房)というとても気になる本が発売された。

 本書はよっちゃん食品工業株式会社が監修した、よっちゃん商品を使ったレシピだけを48品集めた本。中を見て、よっちゃんシリーズだけでこんなにあったのかとラインナップの豊富さに驚いた。普段バラバラに見ることが多いため、まとめて見せられると改めて駄菓子好きの血が騒ぐ。本を読んだ翌日、思わず買いに行ってしまった。

近所のスーパーや100円ショップで見つけたよっちゃん商品の数々

 掲載されているレシピも、和洋中その他もろもろ非常にバリエーション豊かでおいしそう! 筆者もよっちゃんは子どもの頃からよく食べていたが、料理に使ったことはない。これは作ってみたい…! そこで早速、本書の中からいくつか作ってみた。

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「よっちゃん醤油のTKG」(P.24~P.25)

 ひとつめは「よっちゃん醤油のTKG」。カットよっちゃん辛口味、スライスしたにんにく、醤油、ごま油を混ぜて冷蔵庫で半日寝かせておく。あとは器にごはんを盛り、卵をのせて、周囲に漬け込んだよっちゃんをトッピングすれば完成。

 ごはんさえあれば火も電子レンジも使わないお手軽メニューだが、よっちゃんから出るイカの出汁とにんにくのガツンとくる味、醤油の香ばしさが一体となって絶品。よっちゃんは細かくカットされた状態で袋に入っているので、切る手間がないのも嬉しい。ごはんと卵、漬けたよっちゃんをすべて混ぜ合わせて電子レンジで加熱すれば、炒飯としても成立する。

「よっちゃんのアスパラバター炒め」(P.62~P.63)

 ふたつめは「よっちゃんのアスパラバター炒め」。フライパンにバターを溶かし、みじん切りにしたにんにく、5cm幅に切ったアスパラ、お酒に漬けて柔らかくしたカットよっちゃん甘辛味を炒めて塩コショウで味を調えれば完成。好みでレモンを添える。

 シャキシャキとしたアスパラの食感ににんにくバターのしっかりめの味。そこによっちゃんの風味が加わることで、駄菓子を使っているとは思えない奥深さを感じる味わいに。レモンを搾ればさっぱり感もプラスされ、また違ったおいしさが楽しめる。お酒のおつまみとしてもぴったりの一品。

「よっちゃんもやしキムチ」(P.90~P.91)

 最後は「よっちゃんもやしキムチ」。カットよっちゃん辛口味をお酒にひたし、柔らかくしておく。耐熱ボウルにもやしを入れて加熱し、余分な水分を捨て、よっちゃん、キムチ、ごま油、塩コショウを入れて混ぜる。あとは器に盛りつけてごまを散らせば完成。

 キムチともやしの組み合わせは定番だが、ここによっちゃんをプラスする発想はなかった。よっちゃんを使えば冷めて油が固まることもなく、作り置きにもぴったり。これは重宝しそう……! 少し醤油を足すとより味に深みが出ておいしかった。

 カットよっちゃんをおいしく料理に使うコツとしては、事前に酒や醤油などの調味料にしっかりと漬け込んで柔らかくしておくこと。こうすることでほかの食材とのなじみも良くなり、違和感なく食べることができる。

 本書には、カットよっちゃん以外にも「タラタラしてんじゃねーよ」「ウメトラ兄弟」などを使用したレシピも紹介されている。どの商品も駄菓子として既に完成された味ではあるが、たまにはこうして料理に使うのも楽しいもの。作ってSNSにアップすれば会話のきっかけにもなりそうだ。いつもと違う、ちょっと変わった料理を作りたくなったら、本書をヒントに駄菓子レシピを開拓してみては?

調理、文=月乃雫

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