散らかる理由が性格診断でわかる! 自分に合った片づけ法が見つかる究極のお片づけ本

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更新日:2021/4/6

もうリバウンドしない! 心理タイプ別片づけ術
『もうリバウンドしない! 心理タイプ別片づけ術』(安田マキ、松下さおり:著/扶桑社)

 片づけが苦手だ。いろんな片づけ本を読んでいるのに、全く身につかない。何度部屋をキレイにしても、すぐに散らかってしまう…。どうして私はこんなにも片づけが不得意なのだろう。私には、片づけをする能力が欠如しているとしか思えない…。

 そんな風に「どんなにがんばっても家が片づかない」と悩んでいる人は、1,500軒以上の家庭を訪問してきたお片づけのプロによる『もうリバウンドしない! 心理タイプ別片づけ術』(安田マキ、松下さおり:著/扶桑社)を読んでみるといいかもしれない。この本によれば、そもそも家が散らかってしまうのは、「モノを手放せない気持ち」が原因だという。自分が抱えるこの気持ちを理解し、モノとの関係を見直さなければ、何回片づけに挑戦しても元の散らかった状態に戻ってしまう。逆に、自分の本質を知り、自分に合った片づけ方法を知ることができれば、片づけはもっとラクになるというのだ。

 早速、この本を読んで、自分の性質を知った上で、片づけに挑戦してみることにした。

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 この本では、米国スタンフォード大学でも取り入れられている性格分類法「エニアグラム」をもとに、人の性質を3つのタイプに分類。簡単な診断テストで、自分のタイプを知ることができる。そして、性格別に片づけ術や片づけへの心構えを教えてくれるのだ。

・くまタイプ
→直感を重視。なんとなくモノをとっておいてそのままにしてしまう「現実逃避型」。
・ねこタイプ
→感情を重視。思い出が詰まったモノが捨てられない「過去依存型」。
・いぬタイプ
→思考を重視。「いつか使うかも?」と考えてしまう「未来不安型」。

 たとえば、私は「ねこタイプ」。「思い」を大切にするので、ちょっとしたモノにも思い入れがあり、残しておこうと思ってしまうタイプなのだそうだ。かわいいものやキレイなものに囲まれて暮らしたいと思う一方で、モノが多すぎてディスプレイをしているというよりもごちゃごちゃ並んでいる状態になりがち。とくに昔お気に入りだった服を捨てることができずに、クローゼットは常にいっぱい。結果、すぐに使いたいモノや着る服などが見つからず、困ってしまうこともあるというタイプなのだそう…。まさに、私の家の今の状況を言い当てられているような診断結果だった。

 では、どうやって片づけを進めればいいのか。「ねこタイプ」は、「センスのよい状態」を目指すと、片づけが進みやすいのだという。思い出の品を大切にする「ねこタイプ」は、基本的にモノを処分しようという気持ちになれない。「片づけ=捨てる」と思いがちだろうが、捨てたくないなら、捨てなくていいのだ。それを理解した上で、改めて、思い出のモノをじっくり眺めてみる。思い出のモノは、ホコリをかぶっていないだろうか。棚の上でほかのモノとひしめきあって窮屈そうではないだろうか。大切なモノをきちんとキレイな状態にすることが「ねこタイプ」にとっての最初のステップだ。キレイな状態に整えたら、次にセンスよく飾ることを考える。大切なモノを映えるように飾るには、棚にはゆとりがあった方がいい。そういう風に「センスよく」を最優先していくと、片づけるのが、自然と楽しくなってくるから不思議だ。「飾りたいモノ以外の日用品は別のところにしまって、余分なモノは思い切って処分してしまおう」と、自然と思えてくる。負担に思うことなくモノの整理ができてしまった。

 今まで自分は、片づけができない人間だと思ってきたが、本当は、自分に合った片づけの仕方を知らなかっただけなのかもしれない。「自分はこういう性質」ということをしっかり意識すれば、リバウンドも少なそうだ。この本は、片づけを苦手だと感じている人への処方箋。自分に合った片づけの方法を知れば、片づけが楽しくなるに違いない。

文=アサトーミナミ

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