ホットサンドだけじゃない！SNSフォロワー数40万人超えのリロ氏によるホットサンドメーカーレシピ！【作ってみた】
暮らし 公開日：2021/4/11
近年、SNSなどを中心に急激に人気となり注目を集めている「ホットサンドメーカー」。従来のホットサンドを作るという使い方だけでなく、キャンプ用のごはん作りや、肉や魚、野菜、チーズなどを挟んでこんがり焼く両面焼きフライパンとしてなど、その用途も大きく進化している。
その人気に大きく貢献している、Twitterフォロワー数40万人超えのハンター系酒飲みVtuber・リロ氏。先日、そんなリロ氏のレシピ本『リロ氏のソロキャンレシピ』（リロ氏/マキノ出版）に続く第2弾として、『リロ氏のホントにとてもくわしいホットサンドメーカーレシピ』（リロ氏/マキノ出版）が発売された。
本書は、「なんでもホットサンドメーカーにぶち込んで焼くだけ」で完成する、お手軽かつ自由なレシピが満載の一冊。ネット上で「ホットサンドメーカーの人」とまで言われているリロ氏ならではのアイデアが詰まっている。本来はソロキャン向けレシピとして刊行されているようだが、キャンプをしないインドア派が家で作っても絶対楽しいはず！ そこで、気になったものをいくつか作ってみた。
■「頭の悪いジャーマンポテト」（P.20～P.21）
1つめは、「頭の悪いジャーマンポテト」。油を塗ったホットサンドメーカーに、皮つきの茹でじゃがいも、ベーコン、ジャーマンポテト用のシーズニング、スモークスライスチーズ2枚をのせ、閉じて裏返しながら中弱火で8分ほど焼く。スモークスライスチーズをプラス2枚のせ、さらに1分ほど焼けば完成！
ホクホクのじゃがいもとカリッと香ばしいチーズにベーコンのうまみという最強の組み合わせ。こんなのおいしくないわけがない……！ ホットサンドメーカーを使うことで簡単に両面をこんがりさせることができ、失敗知らず。カロリーが少し怖いが、この魅力の前では理性なんて無力になってしまう。
■「ペペロンチーノチキンバー」（P.48～P.49）
2つめは、「ペペロンチーノチキンバー」。薄く油をひいたホットサンドメーカーに鶏手羽中を重ならないように並べ、閉じて中弱火で5分ほど焼き、裏返してさらに4分焼く。火を止めてパスタ用のペペロンチーノソースをかけてふたをし、ソースが鶏手羽中になじむように軽く振って完成。
通常のフライパンで鶏肉をこんがりさせようとすると、どうしても周囲に脂が飛び散ったり、カリッと焼けなかったりする。しかしホットサンドメーカーは閉じて両側から熱を加えられるため、脂の飛散を最小限に抑えてカリッと仕上げることができた。なんだこれ画期的！ また、調味液に漬け込んで焼くと焦げやすくなるが、これはあとからパスタソースをかけるだけなので、焼き色もキレイ。もちろん、味もいくらでも食べられそうなほどに絶品だ。
■「チーズインガーリックチャーハン」（P.78～P.79）
最後は「チーズインガーリックチャーハン」。ホットサンドメーカーに冷凍チャーハンを平らに入れ、さけるチーズ（スモーク）をさいてのせる。あとはその上に冷凍チャーハン、ガーリックスライスをのせて閉じ、中弱火で6分ほど裏返しながら焼けば完成。
市販のガーリックチャーハンを使っているのでおいしいのは当然だが、ガーリックスライスで“追いガーリック”していることで、よりガツンと食欲を刺激する味に仕上がっていた。中に忍ばせたスモーク味のさけるチーズがトロリと溶けて、味だけでなく視覚的にも誘惑してくる。こういうのを、本当の贅沢というのではなかろうか。
作ったどの料理も、市販のものをうまく活用し、手間を極限まで減らしている。その上でホットサンドメーカーという器具の特性を見て、焦げない工夫、生焼けにならない工夫も凝らしてある。家族が多いと量の問題が発生するかもしれないが、1人暮らしであれば普段からフル活用したくなる便利さだ。
本書には、ほかにも「包まない餃子」や「丸ゲリータピザ」など気になるレシピがたくさん紹介されている。ホットサンドメーカー初心者のために、使い方や注意点も書かれているのも嬉しい。今まで気になっていたけど踏み出せなかった人や、買ってはみたもののしまいっぱなしになっているという人は、本書でホットサンドメーカー料理を極めてみては？
調理、文＝月乃雫
