「糖質オフはハードル高い!ご飯が食べたい!」と思っているご飯好きにぴったりのダイエット本

暮らし

公開日:2021/4/22

糖質オフでくじけたあなたへ お米を食べる!ダイエット
『糖質オフでくじけたあなたへ お米を食べる!ダイエット』(しらいのりこ/KADOKAWA)

 今ダイエットというと、多くの人が思い浮かべるのは「糖質オフ」。炭水化物を最低限に抑えてたんぱく質と脂質を多めに摂るという方法で、こってりしたものが食べられるダイエット法として人気を獲得している。

 しかし、こってり脂質多めの食事よりもご飯が食べたい!お米がほしい!と思っている人も多いはず。そんな筆者のようなタイプの人が救われる、『糖質オフでくじけたあなたへ お米を食べる!ダイエット』(しらいのりこ/KADOKAWA)という本が刊行された。本書は、油を少し減らしつつ、ご飯、みそ汁、おかずを食べながら痩せるという、「え、ご飯毎食食べていいの? それで本当に痩せるの?」と思わず疑いたくなるような本。

 この「お米を食べるダイエット」で守るルールは、ざっくりいうとたった2つ。

1 高たんぱく・低脂質のおかず、みそ汁をいっしょに食べる!
2 白いご飯を毎食120~150g食べる!

 この2つを守りながら、摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなるよう1日1500~1600kcalの献立を作っていく。ご飯を食べながら、なおかつ1食あたり500~530kcalくらい摂ってもいいという計算になるので、これならどうにかやっていけそう。

 では、具体的にどういうメニューにするのがいいのか。どんな食事なら食べてもいいのか。実際に作って食べて、満足度を検証してみた。

advertisement

■「豚肉とねぎの黒酢炒め献立」(P.20~P.21)

 1食目は、「豚肉とねぎの黒酢炒め献立」。「豚肉とねぎの黒酢炒め」「おろしれんこんのみそ汁」「きゅうりのしょうがあえ」「ご飯」という組み合わせの献立だ。中華風の味つけは油が多くなりがちだが、計ってレシピの通りに作れば油の使用も問題なし。豚肉には片栗粉をまぶしているのでボリュームもしっかりとあり、ダイエット中の食事とは思えない。おろしれんこんのみそ汁もれんこんのとろみで満腹感が得られるので、物足りなさはまったく感じなかった。もちろん、味も文句なくおいしい!

■「チキンビリヤニ風炊き込みご飯」(P.70~P.71)

 2食目は、「チキンビリヤニ風炊き込みご飯」。このダイエット法は基本的に「ご飯+おかず+みそ汁+野菜や海藻メインの小鉢」という和定食スタイルを推奨しているが、忙しい中で毎日たくさんの料理を作るなんて無理!という人もいるだろう。本書では、そんな人のために1品で完結する「ひと皿ごはん」もいくつか紹介されている。

「チキンビリヤニ風炊き込みご飯」はカリフラワーやマッシュルームなど脂質の少ない食材を合わせ、カレー粉とにんにくやしょうがの風味、鶏もも肉から出るだしで奥行きのある味わいに仕上げてあるため、低脂質でありながら淡泊になりすぎない程よいボリューム感がある。ほかのおかずがない分、ご飯を多めに食べられるので、たくさんご飯を食べたい気分の時にもオススメだ。

 どちらのメニューも、糖質制限ダイエットでは味わえない「ご飯を食べた」という満足感が得られ、ダイエットの苦痛をほとんど感じない。この『糖質オフでくじけたあなたへ お米を食べる!ダイエット』の著者であるしらいのりこさんは、この方法を用いて半年で7キロ痩せたというから驚きだ。筆者はまだ始めたばかりなので効果のほどは分からないが、少なくともご飯の誘惑に負けていた今までよりはストレスなくダイエットに挑めそう。ご飯が好きで糖質オフはつらい……という人は、この方法を試してみては?

調理、文=月乃雫

あわせて読みたい