机に向かわなくてもOK! たった7日、読むだけで中学英語をおさらいできる、全編マンガの学び直し本

文芸・カルチャー

公開日:2021/5/1

マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。
『マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。』(澤井康佑:著、関谷由香理:漫画/学研プラス)

 仕事をしていると、ふとしたときに「英語がもっとできればなぁ」と思うことがある。たとえば、ネットで調べものをしていて、海外のサイトに行きあたったとき。ブラウザの翻訳機能を使っても、細かいニュアンスまではうまく和訳されていない。原文をサラッと読める力があれば……と嘆くことになる。

 しかし、英語を学びたいと思っても、一歩踏み出すのが大変だ。受験以来勉強していない、基礎も抜け落ちている自分の英語力。いったいどこから手を付けていいものか……。そんな状況なら、本書『マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。』(澤井康佑:著、関谷由香理:漫画/学研プラス)がおすすめだ。

 名詞の単数形と複数形やbe動詞といった「基本のキ」から、つまずきやすい前置詞の使い分けや、現在完了形など中学英語の要点を丁寧に解説。1日1単元で、なんと7日間で基礎を総ざらいできる。しかも、全編マンガだから、単語や文法のイメージもつかみやすい。早速、内容を見てみよう。

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前置詞に迷ったらイメージを思い浮かべる

 前置詞は、中学英語のつまずきポイントのひとつだろう。「in」「at」「on」など、なんとなく意味はわかると思うが、厳密な使い分けはむずかしい。たとえば、「in」と「at」の違いを説明できるだろうか。どちらも、時間や場所の前に置くことができるから、似たような場面で使われる。それぞれ、こんなイメージだ。

マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。

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マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。

「in」は範囲のあるものに入り、「at」はよりピンポイントなイメージだ。これを踏まえて、次の問題を解いてみよう。イメージをつかむと、わかりやすくなったのではないだろうか。

マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。

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疑問文は「家系図」で覚えよう!

 次に、疑問文を取り上げよう。疑問文は、尋ねる内容によっていろいろな種類があり、しばらく英語から離れていると、思い出せなくなってしまう。そんな疑問文の種類を本書はなんと「家系図」で表現。これがわかりやすい。

マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。

 要するに、どんなパターンで分岐するのかを考えればよいのだ。まずは、「YESかNOで答える疑問文」と「疑問詞を使って具体的なことを尋ねる疑問文」。そして前者のルールは、「be動詞もしくは助動詞を前に出す」だ。ひとつひとつは、それほどむずかしくない。「家系図」で全体が整理できれば、シチュエーションに合わせて使いこなせる。

マンガでカンタン! 中学英語は7日間でやり直せる。

 本書の特長は、「家系図」の例からもわかるように、教科書とは違う表現のおもしろさだ。文型の話もユニークで覚えやすい。学校では「SVO」「SVOC」などと習うが、正直すぐに忘れてしまう。本書では、文型について「3つまでの世界」「4つ以上の世界」などと表現し、それぞれのルールを解説している。

 新型コロナウイルスの影響で、外出しづらい日々が続く。思い切り遊べないのは残念だが、社会人の「学び直し」には絶好の機会。「英語をちゃんと勉強したい」と思っているのなら、まずは7日間、本書とともに過ごしてみては。

文=中川凌 (@ryo_nakagawa_7

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