スキマ時間にサクッとスキルアップ! 英語を学び直したいけど忙しい大人に、おすすめのドリル

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公開日:2021/5/10

キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル
『キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル』(武藤一也、奥野信太郎、高山のぞみ、Chisato/学研プラス)

「ドリル」と聞くと、「計算ドリル」など、子ども向けの練習問題を連想しがちだ。しかし、『キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル』(武藤一也、奥野信太郎、高山のぞみ、Chisato/学研プラス)は、正真正銘、大人向けの1冊だ。表紙はスタイリッシュなデザインとなっており、1枚で1回分のレッスンができる構成。表面には要点が分かりやすくまとめられており、裏面が100点満点のドリル問題となっている。スキマ時間にサクッと勉強して、終わったページは切り離してファイリングしておくことも可能だ。

キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル

キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル

 著者は、東進ハイスクールで講師を務め、英語学習に関するさまざまな著書を持つ武藤一也氏をはじめとして、南アフリカに在住経験があり武藤氏が主宰する英語専門塾えいもんで教鞭をとる奥野信太郎氏、河合塾で講師を務める高山のぞみ氏、予備校講師の他オンライン授業なども行うChisato氏と、豪華な顔ぶれ。付属のCDやスマホアプリで音読の練習もできるので、文法を復習しながら会話の練習もできるようになっている。

情報をプラスする 不定詞(副詞的用法、形容詞的用法について)

「不定詞」という言葉を最初に聞いた時は、難しそうだと思った記憶があるが、「情報を付け足す」と説明されると、イメージが湧きやすい。不定詞は、to+do(動詞の原形)で、「〜するために」や「〜するための」という「目的」に関する情報を付け足すことができる。

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キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル

 さらに、「感情の原因」を表す場合は「〜して、〜できて」という意味になる。これが不定詞の副詞的用法だ。

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 一方で、名詞を説明する時に同じ形(to+do)を使い、「〜するための、〜すべき」という表現もでき、これは形容詞的用法と呼ばれる。

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「ありえる」と「ありえない」 仮定の文

 シンプルな文法から、少しずつ複雑な文法へと学習を進めていくと、ifを使う「仮定」の表現に遭遇する。ここも、分かったような、分からないような、つまずきやすいポイントではないだろうか。まずは、その仮定が「ありえる」のか「ありえない」のかで表現が異なる。未来のことでも現在形を使ったり、現在のことでも過去形を使ったりと、混乱しそうなルールなのだが、そんな時こそ、ドリルで練習問題をこなし、自分のものにしてしまおう。

キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル

「〜したい」の気持ちを伝える便利な表現

 基本的な文法に加え、レッスンごとに、「便利な表現」として使えるフレーズも紹介されている。例えば、「〜したい」を伝えるための表現として、wish、would likeを使った表現を掲載。プライベートでもビジネスでも、特に英語で会話をする場面で役立ちそうだ。

キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル

 このドリルでは、「動きや状態を描写しよう」「いつの話かを伝えよう」など、場面別にチャプターが構成され、それぞれの場面に応じた文法や表現が解説されている。そのため、文法を使用する時の状況がイメージしやすく、楽しくサクサクと勉強を進められそうだ。1枚ずつ切り離しができるレポート用紙形式なので、持ち運びも保管もしやすい。音読練習もCDとスマホの両方でできるため、場所を選ばず、気が向いたらいつでも英語の勉強ができる。分厚い参考書に挫折してしまった方も、これなら気軽に実践できること間違いなし。ありそうでなかった大人向けドリルで、中学英語を徹底的に、かつ楽しみながら復習してみては?

文=松澤友子

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