1位はどんなレシピ? きのこの会社・ホクトの約3000もの「きのこレシピ」からプロが選んだレシピ!【作ってみた】

暮らし

更新日:2021/5/31

ホクトの1番おいしいきのこレシピ
『ホクトの1番おいしいきのこレシピ』(池田書店)

 1年中、どこででも手に入る便利食材「きのこ」。炒め物にしてもスープにしても天ぷらにしてもおいしいきのこは使用頻度も高く、冷蔵庫にストックしている人も多いはず。そしてきのこといえば、多くの人が思い出すのは「ホクト」ではないだろうか。「おいしいきのこはホクト♪」のCMが頭に浮かぶ人も多いはず。

 先日、そんな日本唯一の「きのこ総合企業グループ」であるホクト株式会社が監修する『ホクトの1番おいしいきのこレシピ』(池田書店)が発売された。本書はホクトのWebサイトで提供されている約3000のきのこレシピで特に人気の高かったメニューを、料理のプロがランキング形式でセレクトした、ベストオブベストなレシピだけを集めた本。これはきのこ好きとしてはぜひとも試してみたい…! ということで、早速いくつか作ってみることにした。

「きのこのヘルシー餃子とカラフル5種ダレ」(p.22~23)

きのこのヘルシー餃子とカラフル5種ダレ

 1つめは、数あるきのこレシピの中でも特に人気の高かった「きのこレシピベスト10」で見事主菜1位に輝いた「きのこのヘルシー餃子とカラフル5種ダレ」。マイタケとエリンギ、もやしを粗みじん切りにしたもの、ニラ、しょうが、にんにくのみじん切り、豚ひき肉、しょう油、ごま油、オイスターソース、片栗粉、塩こしょうをボウルに入れてしっかりと混ぜ、餃子の皮で包んで焼く。あとはチリソースやポン酢、ごまダレ、ケチャップなどで作った5種類のタレを用意すれば完成!

 きのこがたっぷり入っているので食べ応えはありながらもヘルシー。口に入れると、ふわっときのこの香りとうまみが広がるのを感じる。おまけにコスパもよくなるので、節約レシピとしても大活躍しそう…! タレが5種類あるのも魅力的だ。どのタレもほとんど混ぜるだけなので、5種類作っても見た目ほど手間がかからないのも嬉しい。ほかにもカレー塩や青じそ×梅とも相性が良さそう。

advertisement

「きのことチーズのタラモサラダ」(p.36~37)

きのことチーズのタラモサラダ

 2つめは、きのこの副菜レシピの中で1位に輝いた「きのことチーズのタラモサラダ」。ブナシメジは石づきを取り、マイタケとともに小房に分けて炒め醤油で味付けしておく。皮をむいて一口大に切ったじゃがいもを電子レンジで6分加熱して潰し、炒めたきのこ、1cm角に切ったチーズ、皮を取ったたらこ、マヨネーズ、黒こしょうを加えて混ぜれば完成!

 醤油で炒めたきのこは驚くほどうまみが強くて香ばしく、マッシュしたじゃがいもと和えることでそのうまみが細部まで行きわたる。たらこの風味との相性も抜群だ。作り置きにも適しているので、多めに作って冷蔵庫に入れておけばお弁当のおかずやおつまみとしても大活躍してくれそう。

「ヒラタケとなすの山椒炒め」(p.96~97)

ヒラタケとなすの山椒炒め

 最後は、きのこのおつまみレシピの中で1位に輝いた「ヒラタケとなすの山椒炒め」。ヒラタケは小房に分け、なすはへたを取って縦4等分、長ねぎは千切り、みょうがは薄い輪切りにしておく。フライパンにごま油を熱してみじん切りにしたしょうがを炒め、なす、ヒラタケの順に加熱していき、ポン酢しょう油、砂糖、粉山椒で味付けすれば完成。あとは器に盛りつけ、みょうがとねぎを散らす。

 ポン酢ベースの味付けとしょうがやねぎ、みょうがなどの薬味の爽やかさで、さっぱりと食べられる1品。食感も食材ごとに違い、一口食べるごとにジュワッ! シャキッ! と楽しませてくれる。今回、本書で使用されている「霜降りヒラタケ」ではなく本しめじで代用したのだが、「日本産のヒラタケはかつてしめじとして売られていた」と書かれているだけあって問題なく作ることができた。次回はぜひとも霜降りヒラタケで作ってみたい…!

 どのレシピも簡単でありながらきのこの魅力をしっかりと享受できるものばかりで、きのこにはまだまだ筆者の知らない力が隠されていると改めて実感した。この『ホクトの1番おいしいきのこレシピ』には、レシピのほかにもきのこレシピを楽しむうえで大切な情報が分かりやすく解説されている。使用頻度の高いきのこの下処理の仕方、各調理法の特徴やメリット、おいしさを保つ適切な保存方法の紹介ページは必読。短時間の天日干しだけでビタミンDが増加すること、水から煮た方がうまみ成分を引き出せることはぜひとも覚えておきたい。これから、きのこの消費が一層はかどりそうだ。

調理・文=月乃雫

あわせて読みたい