雨の日は体がなんだか不調…そんな人たちに教えたい、自律神経を整える体のツボ

暮らし

公開日:2021/5/30

「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える 「雨ダルさん」の本
『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える 「雨ダルさん」の本』(佐藤純/文響社)

 ムシムシジメジメ……。梅雨どきって嫌ですよね。洗濯物を外に干せずにイライラ、雨の日が続くと、体がなんだかだるくなるといった声もよく聞きます。

『「雨の日、なんだか体調悪い」がスーッと消える 「雨ダルさん」の本』(佐藤純/文響社)は、雨の日にありがちな体の悩みに答える一冊。本書を片手に、憂うつになる梅雨どきを乗り切りましょう。

 本書の著者は、天気痛研究のトップランナーとして知られる医師・佐藤純さんです。愛知医科大学病院で日本初の「気象病外来・天気痛外来」を開設。テレビ番組『ためしてガッテン』(NHK)や『世界一受けたい授業』(日本テレビ)など、メディア出演や多数の著書出版を通して天気と健康との関わりを広く伝えています。

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雨の日に体調が悪くなる原因は「気圧の変化」

 雨の日に限って、急に体調が悪くなるというのもよく聞く話。頭痛やめまい、気分の落ち込みなど症状は人それぞれですが、本書によると、その原因は「気圧の変化」にあるそうです。

 気圧が変化すると、血管や内臓などの働きをコントロールしている自律神経に乱れが生じるとか。

 特に影響を受けるのが交感神経で、交感神経が活発になると、血管が収縮して血行が悪化することで、痛みを生じる場合があるそうです。これが、雨の日にありがちな体調不良にも関係していると考えられています。

自律神経の不調に役立つ“耳”と“手”のツボ

 本書によると、人間の体の中でも「耳」は気圧の変化を感じやすいのだそう。特に、雨の日に体調が悪くなりやすい人は、耳の中にある「内耳」が敏感で、自律神経の乱れによりめまいや吐き気などを起こしやすいのだといいます。

 そんな人のために、症状を緩和する対処法も本書では紹介されています。例えば、体にある「ツボ」を刺激するのも、効果が期待できるとか。

 耳にはたくさんのツボがありますが、雨の日の体調不良に効くのは3カ所。耳の後ろにある出っ張った骨の近くにある「頭竅陰(あたまきょういん)」と、その骨から指幅1本分下の「完骨(かんこつ)」。そして、耳たぶの付け根あたりのくぼみにある「翳風(えいふう)」です。

 いずれも自律神経の乱れからくる体調不良に効くとされており、適度な力を入れて5~6秒間押し込めば、症状緩和に役立つ場合もあるそう。

 また、手のひらと手首の境目にあるシワから指幅3本分ほどひじ側へ進んだあたりにある「内関(ないかん)」も、同じように自律神経の不調に効くとされるツボ。指で押すだけではなく、ツボに一つの米粒を載せてばんそうこうで固定して、刺激する方法も紹介されています。

 本書ではこれらの他にも、たくさんの対処法が紹介されています。体の調子がすぐれないと、気分もやっぱり落ち込んでしまうもの。雨の降り続く梅雨どきに、参考にしてみてはいかがでしょうか。

文=青山悠

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