配色は「アポロチョコ」を参考に！ 「自分にはおしゃれは無理！」と思い込んでいる人へのお助け本

　おしゃれに興味はあるけれど、いざ自分がやってみると何か違ったり、思った以上にお金がかかったりすることが多くないだろうか。最近は外出して人に会う機会も減り、おしゃれを諦めかけている方や、そもそも自分とは無縁だと思っている方には、ぜひ『自分を好きになる！ 人生変わる！ 山本あきこの日本一楽しいおしゃれドリル』（山本あきこ/主婦の友社）をオススメしたい。

　著者でありスタイリストの山本あきこ氏は、雑誌や広告の仕事をしながら、一般の方向けのパーソナルスタイリングをしたり、SNSを通してプチプラアイテムを使ったファッションを提案したりしている。そして、洋服は「似合うか似合わないか」だけで制限するものではなく、なりたい自分に近づき、人生をより楽しくしてくれるツールでもあると語る。

　本書は「ドリル」形式で、20項目の練習問題が掲載されている。これを実践していくと、洋服の着こなしが自然と身につくそう。プチプラアイテムも多数紹介されているので、すぐにでも始められそうだ。

ドリルを始める前にやるべき2つのコト

　ドリルを進める上で守っていただくことのひとつが、「今の自分を直視する」こと。まずは、現実を受け止め、客観的に見ていくことが大切だ。そのために、本書では1）全身鏡を置く、2）全身の自撮りをする、ことが推奨されている。この時点で、「無理！」と思ってしまいそうだが、まずは誰にも見られないように、こっそりと始めてみよう。今は気が進まなくても、ドリルを進めていく過程で変わっていく自分を見られれば、さらにモチベーションも高まりそうだ。

入門編：1000円以下でやってみる

　ドリルの入門編では、「イケてる自分」を擬似体験することから開始。まずは、1000円以下で手に入るアイテムで、少しだけおしゃれ度をアップしてみる。

　顔の印象を変えるために、3cm以上の大ぶりのピアスをつけてみる。派手ではなく「華やか顔」になれるアイテムだ。

　伊達メガネをかければ、顔にメリハリがつき、小顔効果も絶大。メガネに慣れていない方は、顔なじみのいいメタルから始めて、べっこう柄、黒ぶち、と変化を楽しんでみては？

　強めな赤リップは、セクシーになりすぎるイメージがあるかもしれないが、実は健康的でヘルシーに見えるそう。思い切って濃い色を選んでみよう。

　どれも1000円以下で購入できる商品が多数紹介されていて、試しやすそう。入門編は合計で12項目あり、プチプラアイテムや、持っているものを活用した項目ばかりなので、できそうなものから始めてみては？

中級編：いろんな色を着てみる

　入門編を終えたら、中級編では「色」に挑戦。まずは「きれい色」を着てみよう。とはいえ、普段と違う色だと、どうやって合わせればいいか分からない。そんな時、本書では、「ガリガリ君」「アポロチョコ」「クリームソーダ」など、身近にある好きな配色を試してみることが推奨されている。

　ガリガリ君は、人気のソーダ味を参考にして、アイシーペールとベージュの配色コーデで、爽やかさとやさしさを表現。

　アポロチョコは、チョコレートブラウンにストロベリーピンクを差し色にした配色。ピンクが入るだけで、グッと華やかになる。

　クリームソーダは、3色使ったコーデ。オフ白ベースに赤と淡いグリーンの反対色を使う。淡いトーンを多めに、強い色を少なく使うのが、品よく仕上げるコツ。

　まだしばらくは制限の多い生活が続きそうだが、そんな時だからこそ、空いた時間にお金をかけずに、自分らしいおしゃれを見つけてみるのも楽しいかもしれない。

文＝松澤友子