ずぼらなのにとびっきりおいしい！ 人気料理系YouTuberによるガッツリ男めし100レシピ

　今年は観測史上最も早い梅雨入りとなった地域もあり、全国的にじめじめと蒸し暑くなる季節もすぐそこ。暑くなると途端に面倒になってくるのが料理だ。そこで、「料理に手間はかけたくない」、でも「おいしいものが食べたい」というわがままな気持ちに見事に応えてくれる一冊を紹介しよう。チャンネル登録者数57万人超え（2021年5月現在）の人気料理系YouTuberにして、関西メディアを中心に若手料理研究家としても大活躍中のだれウマ氏による最新刊『宇宙一ずぼら絶品めし』（KADOKAWA）である。

“宇宙一ずぼら”と銘打っているだけあって、ほかのどんなレシピ本より図抜けてずぼらだといっていい。

・フライパンひとつで作れる
・レンジでチンするだけ
・包丁を使わない
・ボウルや袋で混ぜるだけ
・材料3つで作れる
・トースターで焼くだけ
・炊飯器におまかせ

　というずぼらポイントが7つもあるのだ。しかも全部3ステップ以内で作れる。

　たとえばフライパンひとつで作れる「焼きおにぎらず」は、あらかじめタレを混ぜたご飯をフライパンに敷き詰めて焼くだけ。通常の焼きおにぎりのように握る手間もなければ、タレを塗る手間もない。しかも、大きく焼くから中はふっくら、外はこんがりおいしく仕上がるというメリット付き。

　レンジでチンするだけの「鶏の照り玉」に至っては、鶏の照り焼きもタルタルソースもレンジ調理で完成。火を使わずしてメインの肉料理ができてしまうというずぼらレシピだ。加熱時間を短くして余熱で火を通すので、肉がかたくなることもなくしっとりジューシーに仕上がるのがうれしい。

　このように、ずぼらでも簡単に作れるだけでなく、とびっきりおいしく仕上げるコツが満載なのがこの本の最大の魅力。ガッツリ男飯から肉魚料理、おつまみ、スイーツレシピまで、みんなの食べたい料理がすべて1冊にギュッと詰まっている。しかも、全レシピに工程写真が載っているから、料理初心者でもひと目で作り方がわかるという親切設計だ。

　だれウマ氏の名の通り、この本があれば“だれでもウマく”作れる。ずぼらな人、料理が苦手な人、忙しい人の強い味方となる一冊なのは間違いないだろう。