嘘と本音が入り乱れるSNSのリアル…SNSとの向き合い方を考えたくなるコミック4作品まとめ

マンガ

更新日:2021/7/19

あるあるがズラリ!SNSとの向き合い方を考えたくなるコミック4作品まとめ

 普段は出会えないような人ともつなげてくれるSNSは、時にはまるで赤い糸のようにも思える素晴らしいコミュニケーションツールだ。しかし、便利である反面、その裏側に潜むものを甘く見ていると深刻な事態を引き起こすことも……。

 自分は大丈夫と思っていても油断は禁物。本稿では、そんなSNSによって起こり得る人間関係のトラブルを描いたコミックを4作紹介。

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SNSから生まれたイマドキラブの行方は…?

SNSのち現実、時々恋。
『SNSのち現実、時々恋。』(おかもととかさ/講談社)

 近ごろではマッチングアプリでの出会いが当たり前になり、ネット上で知り合った人と恋に落ちることが珍しくなくなってきた。

 そんな時代であるからこそ、心に刺さるのが『SNSのち現実、時々恋。』(おかもととかさ/講談社)。本作は、SNSから生まれるイマドキラブを描いたオムニバスコミックだ。

 気になる男性のTwitterを盗み見してしまうアラサー女子やフェイスブックで完璧なリア充を演じるバツイチ女性など、SNSに翻弄され、やがて現実と向き合わざるを得なくなる人々の姿に自分を重ねてしまう人も多いはず。

 自分を作り上げ、偽った彼女たちは果たして、ハッピーエンドな未来を掴むことができるのだろうか。

明かされる真実に驚愕…嘘とホントが入り乱れるSNSのリアルがここに

Love Silky さよなら、SNS。
『Love Silky さよなら、SNS。』(こきあいりん/白泉社)

 いい人ばかりと出会えるとは限らないのがSNSの怖いところ。そんな恐怖を巧みに表現した『Love Silky さよなら、SNS。』(こきあいりん/白泉社)は複雑な人間心理にゾクっとさせられもする、SNSストーリー。

 SNSで絡んできた男がストーカー化してしまった二見聖子はある日、追いかけられ、警察へ駆け込んだ。すると、そこには同じようにSNSトラブルで困り果てている2人の女の子が。この出会いを機に、聖子はSNSの怖さをより思い知ることとなる。

 本作に描かれているSNSの世界には虚と実が入り乱れており、実にリアル。予想を裏切るストーリー展開に、読者はド肝を抜かれるはず。ぜひ、その目で驚愕の真実を見届けてみてほしい。

不毛な友情は切っていい!友達整理術が学べる実用系コミック

友達100人切れるかな
『友達100人切れるかな』(宮部サチ/新潮社)

 一緒にいるのはしんどいけれど、縁を切る勇気がない……。そう悩み、マウンティング友や群れたがり友のような、毒友との付き合いを継続している人は多いのではないだろうか。そんな人におすすめしたいのが、友人関係をデトックスできる『友達100人切れるかな』(宮部サチ/新潮社)。

 本作では人間研究家を名乗る有馬亜土が、足を引っ張る毒友への対処法やストレスになっている友情の終わらせ方を指南。有馬の鋭く的確なアドバイスは実用的であるだけでなく、自分の弱さに気づくきっかけにもなる。

 私にとって毒になっている相手は誰だろう。そう問いかけながら、友情の整理法を考えてみてほしい。

『友達100人切れるかな』の試し読みはこちらから

ママ友だと思っていた相手の正体は…?

その人って本当に、ママ友ですか?
『その人って本当に、ママ友ですか?』(ちなきち/KADOKAWA)

『その人って本当に、ママ友ですか?』(ちなきち/KADOKAWA)は、ママ友という存在が持つ、頼もしさと怖さの両方を知ることができるコミック。

 専業主婦のサキは出産後、夫の転勤で都会へ引っ越すことに。慣れない環境の中でワンオペ育児をすることとなったストレスや孤独感を和らげてくれたのは、SNSで出会ったママ友だった。

 しかし、互いの家を行き来し始めてから、身の回りでおかしなことが起きるように……。ママ友への不信感を募らせていったサキは、やがて衝撃の真実に辿り着くこととなる。

 本作は人の赦し方も学べる、一風変わったママ友漫画。サキの恐怖体験は、あなたの胸にどう響くだろうか。

『その人って本当に、ママ友ですか?』の試し読みはこちらから

 どんな出会いがもたらされるか分からないSNSは、便利な反面、危険でもある。だからこそ、思わぬトラブルに巻き込まれないためには日頃から、投稿や返信ボタンを押す前には届けようとしている言葉を客観視したり、画面の向こう側にいる相手を過信しすぎたりしないように気を付けていきたい。

 今回紹介した作品の登場人物たちは、あなたにとって反面教師となるポイントがあるかもしれない。ちょっと立ち止まって、SNSとの付き合い方を整理してみては?

文=古川諭香

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