元日本政策投資銀行のエコノミストが難問に答えます!
公開日:2012/9/3
藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader | 発売元 : 学芸出版社 |
ジャンル:ビジネス・社会・経済 | 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy |
著者名:藻谷浩介 | 価格:1,512円 |
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経済成長しなければ幸福になれないのか? この問いに対してはどうもそうではないという意見が最近多そうです。経済成長しないと、この国の財政がもたないのか? この問いに対しては、多額の負債を抱える国家財政として、そして資源を持たない日本としては、YESという意見も多そうです。
震災後、低成長でも共生といった価値観を持つ人が増えているようで、低成長でもいいのでワークライフバランスを大切にした働き方や、社会やほかの人の役に立つという仕事をしたいという声をよく聞きます。大体、成長といいつつ20年間日本経済は成長していないので、成長の掛け声疲れが震災によって一気に表面にでたのかもしれません。
成長しなければ本当に幸せになれないのか、成長を前提とするから不幸せな働き方になるのではないか? 私の周りの方も結構多くの方がこのことに気がついていて、成長を前提としている上場企業の中での働きかたとのズレに悩んでいる人が増えたと感じています。
今回、元日本政策投資銀行にいらっしゃった藻谷さんが、この問いに答える座談会をまとめたのが本書です。まえがきで藻谷さんが「この本は実は出したくなかった」とおっしゃっているように、エコノミストにとって経済成長しなくてもいいと誤解されるような発言を言うことは勇気が必要です。この本では、島根の隠岐島や鹿児島などの地方経済を活性化するため活躍している人やコミュニティを事例にあげて、幸せに生きるための経済とは何なのかをコミュニティデザインの仕事をしている山崎さんと地に足のついた議論を展開しています。
本当はだしたくない。ということは本音はここにあるということでしょうか?
エコノミストとして経済成長はいらないと誤解されるような発言は勇気のいるものです
セミナーの1コマ
鹿児島の繁華街、天文館にあるデパートの再生のストーリーです