タンクっ娘!モーレツ戦車ポリス再び!

公開日:2012/9/19

ドミニオン C1 コンフリクト編 

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 青心社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:士郎正宗 価格:648円

※最新の価格はストアでご確認ください。

ドミニオンが帰ってきた!―――それも、より雑多に、過密になって。
前作から数年、大幅な描き下ろしを加えて刊行された本作。ドタバタお気楽メカアクションな前作のノリからやや舵を切り、攻殻シリーズを思わせるポリスアクション漫画となっています。(実は舞台は共通の新浜市ですが)

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まず驚くべきは、短期間で洗練された画面密度。本作から一気に近年の士郎先生の画風になっています。小さなコマでも画面の奥行きと空間がしっかりと感じられて、描き込まれた屋内などは虫メガネで見ても飽きません。(むしろ虫メガネ推奨)アァ、うっとりするほど素晴らしい線画…。

もちろんそれだけではなく、ユーモラスなキャラクターもより一層パワーアップしています。レオナの非戦闘時の発砲回数は以前に比べてダントツに多いですし、今回はナント、例の極悪一味からスペシャルな仲間も参戦します。不敬で粗暴なニューポート署は健在であります。(すごい量の始末書書いてそう…)

個人的には署内の雑然とした雰囲気も素敵です。レオナ達の後ろでは、各部署が入り乱れて出入りし、捕まったチンピラ喚いていたりするのが日常茶飯事。圧倒的にガチャガチャした署内からストーリーが立ち上がって行く様子は、なんとなく往年の名ドラマ“ヒルストリートブルース”のようで、ワクワクせざるを得ない!

ストーリー、世界観、キャラクター、絵。どれをとっても文句のつけようがないですが、前作に比べるとややコアな内容かもしれません。字も多い! 圧倒的に多い! しかし、ソコはそれ。最初は硬いですが、噛めば噛むほど味が出てくるのが珍味であります。―――1つ問題があるとすれば、次巻がいったいいつ発売なのか(出るの?)、ということでしょうか…。


前作でお馴染みの!

新人教育にも熱心なレオナ巡査部長

射撃訓練にも余念のないレオナ巡査部長(署内にて)(C)士郎正宗/青心社