40歳を過ぎると気になる「老眼」の2文字。めがねが似合う大人世代こそ楽しみたい“大人めがね”ライフ!

暮らし

公開日:2021/9/30

大人めがねスタイル
『大人めがねスタイル』(主婦の友社)

 40歳を超えてくると悩む人が多くなる老眼。「あれ? なんかスマホの文字が読みにくいかも」「お茶碗を近づけるとお米の粒が見えない!」(←これは筆者の実体験)など、ある日突然、いつのまにか自分にも「老い」がしのびよっていることを自覚してショックを受ける。といって、すぐさま「老眼鏡」に手を出すのもくやしい気がするし、結局そのまま不便を続けているという人、案外いるのではないだろうか(ちなみに私は近眼でめがねを常用しているが、近くを見るにはめがねを外してしのいでいる。あからさまな老眼アピールなので、外だとちょっと恥ずかしい)。

 が、やはり老眼はすすむもの。すすまないまでも、よくなることはあまりのぞめない。であれば、やはりさっさと老眼鏡のお世話になったほうがいいのではないか……ちょうど悶々としているところに、うれしい1冊と出会った。年頃を迎えた大人世代の「めがねを楽しむ」装いと選び方のヒント集『大人めがねスタイル』(主婦の友社)だ。

「大人めがね」とは「エイジングにより変わってしまった視力をサポートしてくれるめがね」のこと。いわゆる老眼鏡(リーディンググラス。目の調整機能の補助用めがね)や、累進レンズ(遠近両用など、手元と遠くなど「見たい距離」に対する2つの焦点とその周辺の度数が1枚のレンズになっているもの)のことだが、「老眼鏡」とか「遠近両用めがね」とかいわれるよりも、このくらいふわっと言ってもらえると抵抗感がなくなってありがたい。

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大人めがねスタイル p.6-7

大人めがねスタイル p.10-11

 上手に使えばこなれ感が出るし、実は世代を問わず「めがね」はおしゃれの重要アイテムだ(実際、おしゃれ上級者になるべく、わざわざ「伊達めがね」をする若い子もいるくらいだ)。特に「流行」より「自分らしさ」にシフトするエイジング世代のファッションとは相性抜群で、本書に多数登場する大人めがね愛用者の着こなし術もお見事! みなさん個性的でカッコよく、めがねそのものに抵抗があるという方も「これ真似したい!」と素直に思えるお手本に出会えそうだ。もちろん「大人めがね界に入ってしまうと選択肢が限られるのでは?」と思っていた常時めがね派にも発見の連続。みなさん用途別の大人めがねを複数用意されていたり、気分によって掛け替えるためにさまざまなタイプを持っていたりで、「そうか、こうやってめがねで遊ぶのもアリね!」と背中を押される。

 なお本書では「なぜ老眼になるのか」「正しい老眼鏡の選び方」「既製品とオーダーメイドのリーディンググラスの違い」「めがね型ルーペとリーディンググラスの使い分け」など、老眼初心者に気になるポイントもきっちりフォロー。さらにおしゃれな大人めがねが見つかるお店の紹介や、自分の顔にあっためがねの選び方など、いざ手に入れようと思ったときに使える情報もばっちりだ。

大人めがねスタイル p.40-41

大人めがねスタイル p.100-101

 なお実際に店頭に行くと、あまりにも数があって初心者ほど迷ってしまいがち。特にコロナで試着もあれこれしにくい中、あらかじめ本書を参考に「こんなタイプがいいな」「こんな着こなししてみたい」と自分の好みを探しておくとスムーズだろう。

 とにかく、せっかく使うなら1日も早く快適になったほうがベター! 中途半端に悩まずに、まずは本書を参考に「大人めがね」の世界をのぞいてみよう!!

文=荒井理恵

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