【ドラマ化】食欲の秋は、がんばる自分を癒すほんわかグルメ漫画&公式レシピブックをごほうびにしよう!

マンガ

公開日:2021/10/2

ごほうびごはん
『ごほうびごはん』14巻(こもとも子/芳文社)

 食欲の秋。見ているだけでおなかが空いてしまいそうなグルメドラマがスタートする。そのドラマとは、桜井日奈子主演の真夜中ドラマ「ごほうびごはん」(BSテレ東にて10/2から毎週土曜深夜0時スタート)。累計120万部突破の大人気マンガ『ごほうびごはん』(こもとも子/芳文社)を原作としたドラマだ。まだこの原作を読んだことがないという人は、ドラマ化で話題の今、ぜひとも手にとってほしい。10月14日に最新14巻が刊行されるこの作品は、ほんわか癒し系。ほのぼのと幸せな気分に浸れるあたたかいグルメマンガなのだ。

 主人公は、地方から上京してきた新人OL・池田咲子。文具メーカー「すずめ文具堂」に勤める彼女の楽しみは、週に一度、自分を労う「ごほうびごはん」だ。仕事を一週間がんばった自分へのごほうびとして、自宅でひと手間かけた料理を作ったり、気になるお店でおいしいグルメを堪能したり、咲子はいつだって食べることを全力で楽しんでいく。

 そんな咲子の同僚たちはちょっぴりとっつきにくい? と思いきや、食が絡めば豹変。とてつもなく楽しい人たちだということが判明していく。パン大好きの小湊さん、お酒LOVERの青柳主任、隠れ甘味フリークな森ヶ崎部長、揚げ物愛が強すぎる本田くん、地元の名古屋飯を偏愛する磯貝チーフ…。グルメな同僚たちと過ごすうちに、咲子の人間関係はどんどん豊かに。そして、巻を経るごとに月日もどんどん移り変わっていく。下っ端だった咲子に後輩ができたり、元隣人のカナさんが結婚したり。特に、妹・桃子の思わぬ岐路と大きな決断、それに対する家族たちの反応には胸がいっぱいになった。うまくいかない日も頑張れた日もごほうびごはんは、みんなをそっと支えてくれる。とびきりの料理と人々の温かさに、優しい気持ちにさせてくれる作品なのだ。

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 13巻からはコロナ禍の咲子たちの姿が描かれ、最新14巻でもそれが続く。焼きマシュマロやアクアパッツァなどのキャンプ飯。咲子が自分の誕生日祝いに作る丸鶏のローストチキン。青柳主任のお刺身と大吟醸。本田くんがレンジで作るもやしナムルやスンドゥブチゲ……。コロナ禍でもちょっとした食事の工夫で明るく暮らすみんなの姿に勇気づけられる。

ごほうびごはん p.37

ごほうびごはん p.119

 さらに気になるのは、咲子と磯貝の恋模様。13巻では、名古屋飯を愛する磯貝のために、手作りの名古屋スイーツ・鬼まんじゅうをプレゼントした咲子。磯貝は咲子への思いを自覚し始めたようだが、咲子は…? 14巻では、その関係がさらに進展! ゆっくりゆっくり進展する2人の恋模様に思わずニヤニヤせずにはいられない。

ごほうびごはん p.98

ごほうびごはん p.139

「この料理ってこんな風に作れるのか!」「これ、簡単なのに美味しそう」……。『ごほうびごはん』には、美味しい料理を作るための豆知識がたくさん詰まっているから、読んでいるうちに、ついつい料理がしたくなってしまう。「私もごほうびごはんを作ってみたい」という人には、最新14巻と同日発売の、『公式「ごほうびごはん」レシピ』(ワニブックス)もオススメ。ほっこりやさしい定番の味から、お酒のおつまみ、包丁いらずのお手軽レシピまで、79品ものレシピが掲載されているから、必ずあなたにピッタリの「ごほうびごはん」に出会える。自分で作れば、食事はますます美味しい。自分好みのとっておきの料理で自分をとことん甘やかしてみてほしい。

公式「ごほうびごはん」レシピ
『公式「ごほうびごはん」レシピ』(ワニブックス)

 あなたも、ぜひとも咲子たちの「ごほうびごはん」を覗いてほしい。毎日の食事をちょっとした工夫で美味しく楽しいものにしていく、彼女たちの姿に元気付けられること間違いなし。そして、あなたも、頑張る自分をとっておきの食事でねぎらってみてはいかがだろうか。食べることは生きること。美味しい料理で日常を彩れば、明日への活力が自然と湧いてくるに違いないだろう。

文=アサトーミナミ

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