今時な長いタイトルだけど、実は硬派?! なラブコメ

コミック

2012/9/25

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : SBクリエイティブ
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:裕時悠示 価格:486円

※最新の価格はストアでご確認ください。

本作にはふたつの軸がある。ひとつが、とっても正しいラブコメという軸。もうひとつが、青春小説としての軸。

今、「それって一緒じゃん!」と突っ込んだ方、甘いです。丁寧に、きちんと書き進めていくと、実はふたつの要素はきちんと分けられるんだなということが納得できると思います。

主人公、季堂鋭太くんには彼女がいる状態で物語がスタートします。それもとびっきりの美少女な帰国子女。さらに、小学校1年からつきあいである幼なじみもいるんです。主だった登場人物は、この3人だけ。いわゆる攻略キャラと呼ぶのなら、帰国子女と幼なじみから選べ! となりますな。少ない! と思ったなら、著者は喜ぶだろうな。なぜ、3人なのか? それぞれのキャラクターを丁寧に描写していくと、それだけで1冊分になるからだと思うんですね。王道ラブコメなんだけど、タイトルそのまんまな内容だけど、でも一気に読み切ってしまうほど惹かれたのは文章が上手だったからだけではないはず。

鋭太くんは恋愛を毛嫌いしているんです。そして熱病にかかったように暑苦しかった、中学時代の自分も毛嫌いしています。あんなの中2病だよ、と。でも、実はクールを装っているそんな状態も読者目線でいえば痛い状態なわけで。だからこそ、幼なじみのために、もう一度バカになる。つまり暑苦しい本来の自分を鋭太が取り戻すとすっきりするんでしょう。ね、青春しているでしょ? しかも、この本当の自分を取り戻す過程が、幼なじみの気持ちに気づくプロセスときれいにリンクしているんですよ。

王道は、ご都合とは違います。気持ちよいほどの王道青春ラブコメを堪能して下され!


告白の練習って…

こういうコミカルな絵柄っていいよね

確かに語尾でキャラを立てるのは難しい

部活名、その名も『自演乙』