料理研究家Mizukiさんの決定版レシピ集が発売1か月で10万部突破！「そういうのが欲しかった！」が満載

　慌ただしい毎日を送っていると、「今日はごはん作るのめんどうだな」と感じることも少なくない。でもそう思いつつ、健康のことやお財布事情を考えると、しょっちゅう出来合いのおかずを買ってくるのも……とためらってしまう。特に近年、コロナの影響で家で食べる機会も増えていて、調理による負担がストレスとなって蓄積されている人も多いはず。

『今日のごはん、これに決まり! Mizukiのレシピノート決定版! 500品』（Mizuki/学研プラス）は、そんな悩みを抱える人が知っておきたい、いつもの料理の時短術・節約術がたっぷり詰まったレシピ本。

　著者のMizukiさんは、調理師免許とスイーツコンシェルジュの資格をもつ料理研究家。月間300万を超えるPVを誇るブログ「Mizukiオフィシャルブログ〜奇跡のキッチン」は、2016年から3年連続でレシピブログアワードのグランプリを受賞し、現在は殿堂入りを果たしている。Instagramのフォロワーも現在、82万人を突破。

　そんなMizukiさんのブログ総まとめ本とされているだけあって、紹介されている500レシピはまさに「そういうのが欲しかった！」と思っていたものだらけ。Instagramに寄せられたフォロワーさんの声も反映されており、読んでいて思わず「分かるー！」と頷いてしまった。本書は発売からたった1か月で10万部を突破している。

毎日だからこそ困るバリエーションも、無理なく解決！

　例えば、「おかずのマンネリ化」について。鶏肉はお財布に優しく使い勝手もいいため、日々のメイン食材として活用されやすい。しかしだからこそ、「唐揚げ」「ソテー」「照り焼き」といった括りで見ているとすぐにネタ切れを起こしてしまう。でも味付け単位で見ていくと、意外と新しい、それでいて家にあるものですぐできるメニューに出会えるもの。

　ソテー1つとっても、もちろんシンプルに塩コショウで作ってもおいしいが、本書のように「カレー味」「フレッシュトマト」「ハニーマスタード」などバリエーションを持たせることでより飽きのこない献立が楽しめる。フレッシュトマトのチキンソテー、作ってみたい……！　見ていると、ここにバジルを加えるのもアリかも、などどんどん想像が膨らむ。ほかにも「栄養バランスが心配」「副菜が思いつかない」など料理をしていると誰もがぶち当たる悩みを次々と解決してくれる。

メイン食材別で、「今作りたい料理」がすぐ見つかる！

　献立を考える際、冷蔵庫を見て、また近所のスーパーの特売を見て、「今日はこれを中心に組み立てよう」とメイン食材ありきで考えることも多い。本書では、そういったときに便利な「メイン食材別」のレシピも。しかも種類もとっても豊富で、「豚こま肉のレシピ」として紹介されているものだけでも30品もあった。「鶏もも肉」にいたっては50品もある。

　味付けや調理方法もさまざまで似通った感もなく、ここからさらに先ほど紹介したようなアレンジを加えていけば、この一冊から無限のレシピが生まれそう。

　さらに、野菜が効率よく摂れる「サブおかずとスープ」やより時短したいときに大助かりの「1品ごはん」、休日に作りたい「おやつ・スイーツ」のレシピも多数取り揃えられている。「1品ごはん」は、配膳の手間だけでなく後片付けも楽にしてくれるため、このバリエーションが豊富なのはとても嬉しい。

　お手軽でありながら1品でも満足できるボリューム、食欲をそそる見た目の豪華さとバランスの良さ、飽きずに食べられる味付けの工夫など、欲しい要素がすべて満たされていて、完成したごはんをいただく瞬間を想像しただけでわくわくしてしまう。

　紹介したページ以外も――というよりどのページをとっても魅力的なメニューばかりで、タイトルの「決定版」という言葉にも納得できるクオリティの高さ。一冊家に置いておけば間違いなく助けてくれるレシピ本だ。筆者もこれから、この『今日のごはん、これに決まり! Mizukiのレシピノート決定版! 500品』を満喫していきたい。

文＝月乃雫