温活習慣はラクにおいしく! 生姜専門店が監修した生姜がもっと好きになるレシピ【作ってみた】

暮らし

公開日:2021/11/11

生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ
『生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ』(こてらみや:レシピ、GINGER FACTORY:監修/池田書店)

“生姜が体にいい”ということは周知されているが、実際生姜のこと、どれくらい知っているだろうか?

「生姜の冷蔵保存はおすすめではない」
「生姜は根っこではない」
「生姜の体温め成分は加熱や乾燥で変化する」

 これは、『生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ』(こてらみや:レシピ、GINGER FACTORY:監修/池田書店)の冒頭に登場する生姜の基本。本書を読むと、意外と知らないことが多いことに驚くと思う。これから寒くなる秋冬に向けて温活を考えている人に、ぜひ手にとってほしい1冊だ。

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いつもは脇役の生姜が、主役級に楽しめる!

 本書を監修したのは、埼玉県蕨市にある「GINGER FACTORY」。オリジナル商品の販売だけでなく、生姜を栽培する部活や生姜のお話会などを主催する、全国の生姜好きが集まる生姜専門店だ。

 本書ではそんな生姜愛にあふれるスタッフが、レシピとともに生姜のイロハを丁寧に解説。生姜の種類や成分、選び方、あつかい方などの基本的なことから、「皮は食べたほうがいいの?」「冷凍やチューブ生姜は成分が変わる?」といった気になる疑問まで、ぜ~んぶ解決してくれる。

“おろし金をアルミ箔で覆ってすりおろすと後がラク”とか、“すりおろした生姜を板状に保存袋に入れて冷凍すると、手で割って簡単に使える”とか、日々生姜と向き合っているからこその豆知識もいろいろ。冒頭の数ページを読んだだけで、生姜との距離がぐっと縮まったような気がした。

 そうはいっても生姜ってそんなに大量に使う場面がない。刺身や麺の薬味でも、炒め物や煮物の風味づけでも、使うのはほんの少し。結局いつも余らせてしまい、使い道に困っていた。

 ところが、本書のレシピを見ると「生姜100g」、「新生姜300g」、と桁外れの数字が並んでいてびっくり…! “生姜を一度にこんなに購入するのは初めて”とワクワクしながら、いくつか作ってみたので紹介する。

お湯や炭酸水で割って楽しむ「生姜とレモンのコンフィ」(p.42)

生姜とレモンのコンフィ

 まずは生姜とレモンを砂糖で漬け込む甘酸っぱいシロップ。作り方は、薄切りにした生姜100gとレモン(ノーワックス無農薬のもの)2個、グラニュー糖200gを、保存びんに交互に重ねて置いておくだけ、ととっても簡単!

 一晩ほど冷暗所に置いておくと、写真のようなシロップになる。これをカップに入れてお湯を注げば、温活にうれしい即席ジンジャーレモネードのできあがりだ。それにしてもカフェさながらの1杯を、こんなに手軽に自宅で楽しめるなんて…。テレワーク中の気分転換にもかなりおすすめだ。冷蔵庫で1カ月ほど保存できる。

いつでも食べられるおかずの素「生姜ミンチ」(p.52)

生姜ミンチ

 続いて作ったのは、色んな料理にちょい足しできる万能おかず。せん切りにした生姜100gと豚ひき肉500gを炒め、酒・砂糖・しょうゆでシンプルに調味した1品だ。清潔な容器にすき間ができないように保存すれば、冷蔵庫で2週間ほど日持ちする。

 しっかり味がついているので、そのままごはんにかけたり、冷奴にのせたりしてもおいしい。また、肉じゃがなどの煮物や炒め物、サラダに加えても◎。本書に載っているサラダ野菜とともにごはんにのせて、パクチー、ピーナッツ、ナンプラーのたれをかけたアジア風の「生姜ミンチのサラダごはん」を作ってみたが、これも絶品! アジア料理が好きならきっとハマると思う。

生姜ミンチのサラダごはん

 本書には今回紹介したシロップやおかずの素以外にも、万能調味料や漬物など保存がきくレシピがたくさん掲載されているので、温活を習慣にしたいと思っている人はぜひ参考に。時間がある時に作って冷蔵庫に入れておけば、好きな時にいつでも食べられる。

 本書のレシピを1つでも作ってみると、きっと生姜の魅力にとりつかれるはず。今年の秋冬は、生姜が主役の料理でおいしく温活を楽しんでみてはいかが?

文=齋藤久美子

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