若い僧侶だからこそ、若い人にはダイレクトに伝わる

小学館

2012/10/5

ブッダにならう 苦しまない練習

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:教養・人文・歴史 購入元:eBookJapan
著者名:小池龍之介 価格:842円

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若くて、お坊さんで、本の装丁がなんともよかったですね、前編の『考えない練習』。これまでにないタイプの著者が綴る人生教本で、この世の中で希望を持てない若者も多い昨今、同年代の住職の教えなら、素直にこの世の「業」について考えて受け入れることができるのかも。

意地悪くマーケティング的に観察すると、表紙の写真の勝利という感じもします。小池龍之介氏の空気感、全然関係ないですがなんだか昔の雑誌『オリーブ』のぼんやりとした親しみを思い出してしまいました。

今回の『苦しまない練習』では、さらに具体的に、さらに読みやすい設定を無数に挙げ、ことに若い人にはわかりやすいのでは。教典の口語訳も効いていますし、章ごとに登場する4コママンガもお茶目。この本を読みつつ考えていたのですが、仏教は果てしなく自分の奥を掘り返してゆく作業なのだなぁということ。専門家でない私が言うのもおこがましいですが、キリスト教というのは人間が関係してゆくなかで出てくる教えのような気がします。仏教は、誰もいらない。自分もいらない。「無」になってからこそ始まる解脱というのでしょうか。宗教は同じ山をみな違う道から上っているという認識が個人的にはあるのですが、この本を読みつつ、そんなことをぼんやりと考えたり。とても明快な喩えに富んでいるので、仏教の教えを日常の生活に生かすにはどんな思考回路のトリックが必要なのかを即効で学べた感。

1冊目では、小池さんって誰?! という著者への信頼度が育ってないゆえの、「ほんとかなー」という気持ちがあったので、2冊目のほうが落ち着いて読めました。ご本人の執筆の「のり」も2冊目のほうが断然リズム感、勢いがあってよいのでは。「なんとなく日常に満足していない」「なんとなく不安」という若い人たちにぜひお勧めします。


悩んでいるときは、こういうシンプルな言葉が心に染みます

自由意志というのは本当にあるかないか、という話

嘘はよくないです
(C)小池 龍之介/小学館