今すぐお取り寄せしたい! 全47都道府県のおすすめお菓子屋さん約180軒が詰まったおいしい本!『にっぽん全国おみやげおやつ』

食・料理

更新日:2021/12/2

にっぽん全国おみやげおやつ
『にっぽん全国おみやげおやつ』(甲斐みのり/白泉社)

 外食や旅行ができなくなって、お取り寄せにハマったという人は多いのではないだろうか。最初は、大好きなお店を応援したいという気持ちだったけど、気づいたら全国各地のお取り寄せサイトを巡回している。単価がそれほど高くないお菓子は日々のご褒美にぴったりだし、旅費を考えれば送料なんて全然高くない。むしろおトク。そんな自分への言い訳を重ねて、めくるめくお菓子の世界に足を踏み入れた人は少なくないはずだと信じている。その証拠に、11月2日に発売したばかりの甲斐みのりさんの『にっぽん全国おみやげおやつ』(白泉社)が発売後、即重版したという。全国各地の魅力あるおやつを長年かけて探しつくしてきた甲斐さんが、全47都道府県のおすすめお菓子屋さん約180軒を一挙に紹介する本作。お菓子素人にも玄人にもうってつけの一冊だ。

にっぽん全国おみやげおやつ

 なんといっても第一章「お取り寄せできるおやつ」が嬉しい。“空にかかる橋”を意味する「アルカンシエル」と名づけられた、山口県・ボナペティのロールケーキ(虹を連想させるカラフルな色どりがかわいい!)。金平糖のように見えて、実はあられを砂糖で包んだ新潟県・ヒッコリースリートラベラーズの「浮き星」(お湯に浮かべるともちっとおいしいらしく、カップのなかに夜空が再現できるの最高ですね)。自家製いちごとフランボワーズのジャムを手作業でサンドした、北海道・カフェドゥザザのお花のジャムクッキー(真ん中に赤いジャムが光るお花型クッキーはもちろん、缶の美しさ・かわいさも強烈)。柚子ジャムがアクセント、1日20本限定販売の佐賀県・アンジェココのバターケーキ(ケーキも箱もレトロなたたずまいにうっとりしてしまう)。1年先まで予約が埋まっていたり抽選販売だったり、通販だからといって簡単に手に入るわけじゃないけれど、コロナ禍でなくともなかなか訪れることのできない遠方のお菓子たちが、こんなにもたくさん手の届く場所にあるのかと思うと、それだけでわくわくしてしまう。

 とはいえ、〈その土地に暮らす人が共通して味わうお菓子は、“街の味”、“街の文化”、“街のみやげ”として、個々の記憶に根ざします〉と甲斐さんが言うように、作られている場所の空気を吸うことで、お菓子の味わいは増す。界隈に伝わる昔話「本所七不思議」に出てくる狸がモチーフとなった、東京・錦糸町駅近くの山田家の人形焼き。名産品の林檎をエレガントに装飾した長野県・〈アップルアンドローゼス〉の林檎のタルト。鳥取県で118年もパンを作り続ける〈亀井堂〉のラスク。などなど、その土地ならではの伝統の重みを感じられるお菓子を眺めているだけで、いつか旅行できたときの楽しみも増えていく。故・馬場のぼる氏の代表作『11ぴきのねこ』シリーズの猫たちがデザインされた練り切りをはじめ、絵本と一緒に味わいたいお菓子も多数紹介しているので、本好きも要チェックだ。

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 12月2日には、お菓子のパッケージデザインも手掛けるイラストレーター・大神慶子さんと甲斐みのりさんのトークショーも開催される。年末年始、帰省のおともに。一年をがんばった自分へのご褒美に。あるいは、まだしばらく会えそうにない大切な人への贈り物に。本書とあわせて、最適なお菓子を見つける手助けになるはずだ。

文=立花もも

<本の一部を公開>

にっぽん全国おみやげおやつ

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<開催日時> 2021年12月2日(木)
19:30~21:00  
※イベント開始の10分前より入室可能です。
※イベント終了後1週間のアーカイブで視聴できます。

<販売期間> 販売開始:2021年11月2日(火) 10:00   
販売終了 視聴のみ 2021年12月2日(木) 18:30 
     書籍付き 2021年12月2日(木) 18:30