弟が家に連れてくる男子高校生があざとかわいすぎ! 年下男子に振り回される『弟の友達がかわいい』

マンガ

更新日:2021/12/20

弟の友達がかわいい
『弟の友達がかわいい』(希里谷えのと/KADOKAWA)

 突然ですが、筆者には年下のきょうだいがいません。なので、妄想で補完するしかないのですが、もしも妹や弟がいたら、かわいがったりケンカしたり、それなりに楽しく過ごせたのかもしれません。妹や弟に「お姉ちゃん」と呼ばれたい人生でした。

 ときには、下のきょうだいが友だちを家に連れてくる、なんてシチュエーションもあるのでしょう。現実はわかりませんが、同じ屋根の下で、年下の男の子たちが集まってゲームに興じたり、下ネタを話したりしてる状況、想像しただけでほっこりしちゃいますね。そして、姉の私は弟の友だちが家に来ているタイミングで、弟の部屋にジュースとお菓子を持って行き「姉ちゃん、早く出てけよ!」って言われたいです。

『弟の友達がかわいい』(希里谷えのと/KADOKAWA)の主人公・藤沢美月は、高校生の弟、大輝と2人暮らしをしている大学生。彼氏と別れたばかりの美月は、弟の同級生・優人くんの“かわいさ”に癒やされる日々を過ごしていました。

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 それではまず、そんな優人くんの笑顔をご覧いただきましょう。ワイヤレスイヤホンとパソコンの接続方法を優人くんに尋ねられ、美月がついお姉さんぶって回答してしまったときの一幕。

弟の友達がかわいい

 天使の笑顔と「頼りにしてます」の言葉に、思わず心の鼻血が吹き出してしまう美月。生意気な弟と違い、素直にお礼を言ってくれる弟の友だち、かわいくないわけがありません。美月は、終始こんな感じで優人くんに萌え続けていたのでした。

 しかし読みすすめるうちに、我々読者と美月は気づくのです。彼が“あざとかわいい”の使い手であることに!

『デジタル大辞泉』(小学館)によると「あざとい」の意味は「やり方があくどい。ずうずうしく抜け目がない」「小利口である。思慮が浅い。あさはかだ」とのこと。本来はあまり良い意味では使われませんが、昨今、自分のかわいさを認めたうえでそれを全面に出す“あざとかわいい仕草”が、多くの支持を集めています。あざとかわいいは褒め言葉なのです。

 もちろん、筆者もあざとかわいい界のパイオニアであるフリーアナウンサー・田中みな実さんを応援しています! あざとかわいいバンザイ!

 ということで、本稿では優人くんのあざとかわいい魅力に迫ります。

 ある日優人くんは「気になる人がいるから、相手が自分のことを好意的に見てくれてるかどうか知る方法を知りたい」と、美月に相談を持ちかけます。そこで彼女は、心理学のコラムで読んだ知識を活かして、こうアドバイス。

「話してる時に相手の『瞳』を見たらいいんだよ。人って好きなものを見た時、瞳が大きくなるんだよ」

 すると彼は、驚きの行動に出ます。

弟の友達がかわいい

弟の友達がかわいい

弟の友達がかわいい

 これは、自分の魅力に気づいていないとできない行動ではないでしょうか。そして美月以外の方はもうおわかりかと思いますが、優人くんの想い人は美月です。その後も彼は、美月とおそろいのマグカップを買ってきたり、なんならバックハグ(!)をしてきたり、かなり積極的に攻めまくります。

 一方の美月は彼に惹かれる気持ちもありながら、今の関係を壊したくないと思い、自分の気持ちにフタをしてしまいます。同時に、彼の好意にも気づきません。そもそも、彼女が優人くんを「かわいい」と表現するのは、異性として意識していないからなのかもしれませんね……。切ない。

 はたして優人くんは「かわいい弟の友だち」を脱却できるのか。近くて遠いふたりの関係に、ぜひやきもきしてください!

文=いずみさや

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