「ロボット×ダークヒーロー」のカッコよさに痺れる! 今なお愛され続ける『コードギアス』の魅力とは

アニメ

公開日:2022/1/4

コードギアス―反逆のルルーシュ
『コードギアス―反逆のルルーシュ』(マジコ!:著、大河内一楼、谷口悟朗:ストーリー原案/KADOKAWA)

 2006年にアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』が放送されて以来、根強い支持を得ている『コードギアス』シリーズ。2021年10月に完全新作のスマホ向けアプリ「コードギアス Genesic Re;CODE」がリリースされるなど、その勢いは衰えることを知らない。

 同シリーズの原点である『コードギアス 反逆のルルーシュ』と、その続編である『コードギアス 反逆のルルーシュR2』に絞って、その魅力をご紹介していこう。

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「ロボット×ダークヒーロー」の斬新な設定が魅力!

 同作は、『ガンダム』シリーズで知られるサンライズ制作のSFロボットアニメ。主人公のルルーシュ・ランペルージが“ギアス”という特殊能力を使用し、妹であるナナリー・ランペルージのために世界を変えるべく、世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」に戦いを挑む…というストーリーだ。

 主人公であるルルーシュはこれまでのヒーロー像とは違い、自分の信じた正義のためならばどんな犠牲もいとわず、卑劣な手段も使用する。そんなルルーシュと対をなすのが、この作品のもう一人の主人公である枢木スザクだ。ルルーシュの親友でありながら真逆の考えを抱いており、穏便な方法で内部から神聖ブリタニア帝国を変えるべく奮闘している。

 神聖ブリタニア帝国に反逆するルルーシュは、いうならば物語の悪役。そんなルルーシュの立場から物語を描くことで、単なる勧善懲悪に終わらないストーリーとなっている。

キレイなだけでは終わらない…… 新たなヒーロー像を生み出したルルーシュ

 ルルーシュとスザク、2人の主人公の人気は凄まじく、キャラクターの誕生日には、いまだに描き下ろしグッズ展開がされるほど。とくにルルーシュは近年のダークヒーローの代名詞的存在だ。

 またSFロボット作品でありながら、「ロボットモノはあまり見なくて…」という人でも楽しめるのが同作の魅力。学園生活を描いたパートではロボットは影を潜め、10代の少年らしい生活をおくるルルーシュの、彼取り巻く友人や周囲の人々との関わりが丁寧に描かれていく。

 戦闘パートでも、どちらかといえば頭脳戦が中心となるため、キャラクターの魅が詰まっ考えや個性がギュッと詰まった戦闘シーンが楽しめ、かつロボットが出ずっぱりになることがない、珍しい作品だと言えるだろう。

 王道から外れながらも、自らの信念を貫くルルーシュ。現在も『憂国のモリアーティ』など、ダークヒーローが主人公の作品は多いが、その中でもたまらなく魅力的な主人公に熱くなれるともいえる同作に触れてみてはいかがだろうか。

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