スタッフの“原作愛”があふれている! 2022年の新作映画も楽しみなアニメ『ドラゴンボール超』の魅力を解説!

アニメ

公開日:2021/12/31

ドラゴンボール超
『ドラゴンボール超』17巻(鳥山明:原作、とよたろう:漫画/集英社)

 劇場版最新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の公開も決定し、ますます盛り上がっていく『ドラゴンボール』シリーズ。しかし原作ファンの中には、まだ新作アニメシリーズである『ドラゴンボール超』は未視聴だという人も少なくないのではないだろうか。

 そこで本記事では、3つの視点から同作の魅力を徹底解説! 細かい部分に注目してみると、『ドラゴンボール超』はスタッフの“原作愛”に溢れた作品であることが見えてくるはず!

advertisement

いつの時代もカッコいい! 悟空、ベジータの新フォームに酔いしれる

 『ドラゴンボール超』では、魔人ブウを倒したその後の物語が描かれていく。注目すべきは、ストーリー原案として原作者の鳥山明も携わっているということだろう。彼が手掛けたスーパーサイヤ人の新フォーム「スーパーサイヤ人ゴッド」は、髪色が赤くなって燃え盛る炎のオーラを纏っている。さらにその上の「スーパーサイヤ人ブルー」は、キレイな水色の髪が特徴。

 纏うオーラと髪色だけで魅力的な個性を表現する…。これは最終形態で“逆に”シンプルなフォルムを採用したフリーザのデザイン同様、鳥山の真骨頂ともいえる技法。不思議なことに、物語が進むにつれ「スーパーサイヤ人ブルー」への変身を待ちわびるようになっていく。やはりいつの時代も、悟空の活躍する姿に胸が躍るのは変わらない!

『ドラゴンボール超』屈指の名エピソード「未来トランクス編」を解説!

 アニメ第47話から、物語は「未来トランクス編」に突入。ユーモアを交え、比較的のほほんとした雰囲気で進んでいった物語が、同話から一変する。放送当時も、「急に空気が重くなった」とファンをザワつかせていたものだ。

 ダークな雰囲気で展開されていく「未来トランクス編」。再びタイムマシンに乗ってやってきたトランクスは、すでにボロボロの状態だった。未来で起こっているトラブルを解決するため、悟空たちの助けを求めるトランクス…。結末は意外なものだったが、ここでは同エピソードで描かれた“トランクスと悟飯”の関係に着目したい。

 人造人間が大暴れしていた、かつての未来の世界。悟空は病に倒れ、ベジータやピッコロ、クリリンなど主要メンバーも人造人間に敗れてしまったため、残された戦士は悟飯とトランクスのみであった。しかし悟飯も人造人間との戦いに敗北し、これをキッカケにトランクスはスーパーサイヤ人に目覚めている。

 『ドラゴンボール超』で再び過去の世界に来たトランクスは、成長した悟飯の姿を見て何を思うのだろうか…。同作では、そんな2人の関係にも丁寧に触れていた。師匠だった未来の悟飯と、過去の悟飯を重ねるトランクスの姿に、胸が熱くなる人も多いだろう。

忘れてはいけない! 元祖キャラの大活躍!

 『ドラゴンボール超』の世界で悟空やベジータは神の領域に到達している。そのため新たに登場する敵も圧倒的なパワーを誇っており、異次元の戦いが繰り広げられていく。しかし同作では、初期の主要メンバーもしっかりと活躍するのだ。

 ピッコロやクリリンはもちろん、亀仙人や天津飯などにもスポットが当てられており、どこか懐かしい気持ちを思い出させてくれる。ちなみにコミック『ドラゴンボール超』の「力の大会」では、悟空が究極フォーム「身勝手の極意」に覚醒するキッカケを、亀仙人が伝授していた。元祖の師弟関係を忘れない、作者の『ドラゴンボール』愛が溢れているのだ!

 2022年4月22日(金)公開予定の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、懐かしい「レッドリボン軍」が再び動き出す。どうも悟飯や、その娘のパンが活躍するようなので、今のうちにアニメ『ドラゴンボール超』をおさらいして映画の公開に備えておくのはいかがだろうか?

あわせて読みたい