能ある鷹は爪を隠す。一周回ってスゴすぎる男(かも)、金田一耕助!
公開日:2012/10/16
金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : KADOKAWA / 角川書店 |
ジャンル:小説・エッセイ | 購入元:BOOK☆WALKER |
著者名:横溝正史 | 価格:651円 |
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戦前の明智、戦後の金田一。日本が誇る名探偵と言えばこの二人。探偵小説に全く興味のない方でも、名前くらいはご存知かと思います。本作は後者、金田一耕助が世に初めて登場する作品であります。時代的には「じっちゃんの名にかけて!」と、孫が活躍する漫画の方が馴染みが深いかもしれませんが、この“じっちゃん”、やっぱり只者ではありません。
彼の素敵な活躍―――というのはぜひ本編にてご堪能して頂きたく思います。推理、洞察、巧みな探偵術も相当に素晴らしいものですが、最も彼の凄さを感じるのは、登場時の人物紹介でしょう。彼のイメージというと、頭をボリボリ掻いて頼りなさそうなニコニコ顔で、スキだらけな小柄な青年といった感じだったのですが―――
のっけから彼が実は麻薬中毒者だったという衝撃の過去から紹介されます。マジかよ! と驚くのも早々に、これは序の口。スゴイのは薬をやめる口実です。知人から学業を勧められ、彼は言うのです。「丁度良かった。麻薬も大しておもしろくないし」と。
…。
只者じゃなさすぎて、むしろ曲者です。石坂浩二の朗らかな顔で金田一耕助をイメージしていましたが、これを踏まえるとスキだらけな所とか吃る所とか、全部計算でやってるんじゃないかしらんと思えてきます。(明言はされていません)
作中ではしばしば金田一の鋭い発見に対して、周囲の人間が驚いて吃るシーンがありますが、「アハハハハハ、ボクの真似をしなくてもいいんですよ、警部さん」と名探偵は笑います。
金田一耕助、恐ろしい男だ! (なんのこっちゃ)
結局大したことないそうです
金田一さん、目が笑ってないです
ちょっと説明が長いです。あ、嘘です金田一さん