150万PV突破の短編漫画『大好きな妻だった』の作者・武田登竜門最新刊『BADDUCKS』に「最後まで見届けたい!」など感想続々!

マンガ

更新日:2022/3/11

BADDUCKS
『BADDUCKS』(武田登竜門/双葉社)

 成り行きで集まった3人の、12年間に及ぶ“逃避行”を描いたロードムービー『BADDUCKS』(双葉社)のコミックス第1巻が、2022年1月20日(木)に発売された。かつて大きな話題を呼んだ『大好きな妻だった』の武田登竜門の最新刊に、ファンから「最後まで見届けたい!」と大絶賛の声が続出している。

 作者の武田は、これまで漫画を描いたことがないというごく普通の主婦。結婚してから本格的に漫画を描き出し、それ以前には半年ほど二次創作を描いた経験があるのみだという。

「BADDUCKS」のメインキャラクターは3人。1話では青年・モーガン=グレイが愛する恋人にプロポーズしようとした丁度その日、親の借金の“カタ”として臓器を売られてしまう。ヤクザ組織によって改造手術を施されたモーガンは、偶然出会った女・リサとヤクザ組織からの逃走を試みる。さらに金目当てで盗んだ鞄の中には赤ん坊が入っていて、3人は行き当たりばったりで12年間に及ぶ逃走劇を繰り広げることに――。

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 映画さながらの世界観と演出、また先の読めないスピード感のある展開にまず引き込まれたのは、書店員だった。全国の書店からは「昔見た大好きな映画のように親しみやすくて懐かしい。ページをめくるたびに、『BADDUCKS』の世界へどんどん没入していきました」「漫画を読んでいるのに映画を見ているような…とても濃いものを読ませていただけて嬉しいです!」「所々に散りばめられた言葉が、その後の展開に美しく紐づいていますね。キャラたちの奥行きを感じさせてくれて、世界に一気に引き込まれました」「これから始まるであろう壮大なドラマに期待せざるを得ない!」といった大興奮の感想が寄せられた。

 また、武田の存在をSNS経由で知った読者も少なくない。最近では読み切り漫画『大好きな妻だった』がネット上で大反響を呼び、「短い作品ではありますが、久しぶりに心の底から涙しました」「幸せなはずだった夫婦を襲った妻の末期ガン宣告。現実の無慈悲さがありながら、垣間見える本質が尊いと感じられるお話です」といった感極まったコメントが相次いでいた。

 この一件がきっかけとなり、今回発売された単行本『BADDUCKS』の人気は加速。紀伊國屋書店新宿本店では発売初日より大展開で売上1位に。1カ月で約500冊の売上を記録した。

 新人とは思えないほどの圧倒的画力と、一緒に逃避行をしているかと錯覚するほど作り込まれた独特の世界観が魅力の『BADDUCKS』。現在、全4巻の連続刊行が予定されており、早くも第2巻が3月17日(木)に発売される予定。偶然出会った3人が“トリオ”となるその時まで、読者として見守ってみてはいかがだろうか。

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