尾行は「20メートル離れ、目線は下に」が基本
公開日:2011/9/7
犯罪捜査
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : |
ジャンル:趣味・実用・カルチャー | 購入元:電子貸本Renta! |
著者名:博学こだわり倶楽部 | 価格:315円 |
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警察の組織と犯人捜査方法について、我々のような一般人が知りたかった知識を集めた本と言える。
この本を読めば、刑事ドラマ、刑事事件のニュースなどが具体的にわかり、テレビなどでは放映されない裏の真実も容易に想像できるに違いない。そしてあなたに困ったことが起きた場合、机上で実際に捜査できるかもしれない。あくまで机上においてである。
まず警察の具体的な知識が、捜査方法関連、鑑識方法関連、組織構成関連とカテゴライズされて記されている。例えば、尾行の方法、初動捜査の手順、「グニ屋」「地取り」「カン取り」などの専門用語、交番と派出所の違い、鑑識の写真の絞りが「5・6」で統一されている理由などである。とにかくネタ自体が詳しくて面白い。
また、私が興味を感じたのは警察の現実と建前がきちんと説明されている点である。
例えば、警察官の出世コース。出世に必要な数字。その数字を挙げるために警察官がする努力。また一般人への誤解など、警察も人間の集団であることがひしひしと伝わってくる。やはり警察官も人間。人間ゆえに裏も表もあるはず。そして、人間ゆえに一般の我々も信用することができるというものなのだ。
最終章には、警察用語の基礎知識捜査編、身内編、犯罪編が載っている。用語の中には時代的に若者にはイメージし辛いものも含まれているが…。やはり時代の流れを感じずにはいられない。
そして、本著の最後には警察精神について記されている。それは被害者、遺族の悲しみを晴らそうという想いだという。刑事が捜査に行き詰まった時、被害者の悲しみを感じるため被害者の仏前へ参り、線香をあげるケースが多いそうだ。一般市民の悲しみを晴らすためにも警察は日々全力を尽くしている。
そんな警察の本音もわかるこの本は価値があると私は感じる。
目次
捜査用語の基礎知識
参考文献
この膨大な量が、博学の要因である